関係代名詞「which」の使い方を徹底解説!主格や目的格も

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英語学習者のみなさんは英語の文を作る時、関係代名詞を使って表現することはありますか。関係代名詞には難しいイメージを持っていてあまり使わないという方もいるかもしれませんね。しかし、関係代名詞は覚えてしまえば実はそこまで難解ではありません。今回の記事で関係代名詞「which」の使い方を学んで、より英語らしい文を作ることができるように練習してみましょう。

関係代名詞の役割とは?

二つの文を繋いで一文にする

独立した二つの文章を一つの文にするためには、通常「and」や「so」などの接続詞がぱっと思い付くのではないでしょうか。接続詞を使う方法の他にも、関係代名詞を使用することで、伝えたいことを一文でシンプルに表現することができますよ。AとBの例文を関係代名詞を使用して、一つに文にまとめてみましょう。

関係代名詞を使うことによって、一文で簡潔に表現できます。二文に分けるよりもすっきりして見えますね。特に、話題の中心となる事柄を詳しく説明したい時に用いられる手法です。

「which」は人以外の物を指定して文を繋げる

「which」は詳しく説明したい単語が物や動物など、人以外である時に用いられます。説明が補足される単語は先行詞と呼ばれ、関係代名詞を使った文で先行詞が省略されることはありません。また、先行詞が人の場合は、「who」を使用して関係代名詞の文を作ります。「which」や「who」の代わりに「that」を用いることも可能です。大きな違いはありませんが、「that」のほうがより口語的な表現として捉えられていますよ。

関係代名詞「which」の使い方

主格の場合

重複した主語はどちらか省略可能

主格は、文の中では主語の働きをするものです。その主語が「which」に置き換えられて先行詞の直後に付け足されます。また、「which」を主格として使っている文では、その後に動詞がきます。例文を使って主格としての「which」の使い方を見てみましょう。

「which」が主語の働きをする場合の例文

今回の例文における話のメインは電車ですね。そのため、一つ目の文の「the train」を先行詞にして基準とします。その直後から説明を付け加えたいため、二つ目の文において「the train」を表している文を「which」に置き換えましょう。今回は主語の「it」が電車を意味していますから、ここが「which」となり基準となる先行詞の直後に置かれます。

目的格の場合

重複した目的語はどちらか省略可能

目的格は、文の中で目的語の働きをするものです。英語の文は主語、動詞の順に構成されるのが基本ですが、動詞のタイプによってはその後にすぐ名詞を置く必要があります。それが目的語です。例文Bで言うと、買ったを意味する「bought」は、その後に目的語を置かなければ何を買ったのか分かりませんね。

「which」が目的語の働きをする場合の例文

先週買った物も、今探している物も財布です。よって「the wallet」を基準となる先行詞としましょう。先行詞の後ろに関係代名詞「which」を置きます。目的格の「which」に置き換えたため、「bought」の目的語になっていた「the wallet」が省略されていますね。つまり、「which」を目的格として使っている文では、「which」の後は主語と動詞で、目的語の部分が穴抜けのような状態になるということです。

前置詞付きの場合

句動詞の前置詞を引き離すイメージ

句動詞(動詞+前置詞)のように動詞が前置詞とセットで使われる場合、前置詞が「which」の直前に置かれることがあります。例文Bの「knew of」は「~について知っていた」という意味の句動詞です。句動詞の後に続く目的語が「which」に変わった場合は、直前にある前置詞と「which」がくっついて先行詞の後ろに置かれます。

「which」が前置詞の目的語として働く場合の例文1

状況の意味を表す「the situation」を先行詞とします。句動詞「knew of」の目的語になっていた「the situation」が省略されるので、先行詞の後ろに配置するのは目的格の「which」です。更に、直前の「of」も一緒に先行詞の直後に持ってくることが可能です。文末は前置詞の「of」が取れてしまった「knew」だけになりましたね。

名詞の直前にある前置詞も引き離すことが可能

関係代名詞の「which」が前置詞と共に使われるケースは、句動詞が使用されている文に限ったことではありません。英文では名詞の前に前置詞を置く場合が多々あります。例文Bの「at the bar」のように、「前置詞+名詞」に対しても「前置詞+which」に置き換えて文を一つにまとめることができます。

「which」が前置詞の目的語として働く場合の例文2

重複していた「the bar」を先行詞とします。もう一方の「the bar」を「which」に置き換え、直前の「at」と併せて先行詞の直後に配置します。また、前置詞の「at」をそのまま残して、「which we met at」とすることもできますよ。

まとめ

関係代名詞「which」を使って簡潔に表現

今回は関係代名詞「which」の使い方をご紹介しました。一見難しそうですが何度も繰り返し文を作っていくことでいつ使うべきかが分かるようになっていきます。いつもは二つに分けて言っていた文を「which」でつなげられる場合は、積極的に使うようにしてみましょう。より簡潔で洗練された英語に近づくことができますよ。

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