大人になって、一から英語の文法を学ぼうとする方も多いのではないでしょうか。英文法を基礎から分かりやすく学ぶなら、一億人の英文法がおすすめです。私は実際にこの文法書を使って、be動詞とは何ぞやのレベルから英文法を理解し、人前で英語が話せるまでになりました。
今回は、英語初心者にも効果的な一億人の英文法を、実際に使ってみた感想を交えながらレビューします。使い方のポイントや勉強法、実際に英語が話せるようになるコツを解説しているので、どの文法書を買おうか迷われている方は参考にしてみてくださいね。学生の方はもちろん、中学英語から学び直したい社会人の方にもおすすめです。
目次
一億人の英文法はこんな人におすすめ
最終的に英語を話せるようになることが目的の人
最終的に英語を話せるようになることが目的の人に、一億人の英文法がおすすめです。文法の使い方はもちろんですが、訳を覚えただけでは実際の会話で役立ちません。反対に、人によってはスピーキングのみに注力するケースもありますが、文法を学んだ人と学んでいない人とでは英会話の質に雲泥の差があります。文法で英語脳の土台が作れ、英会話の上達にも繋がるので効率的ですよ。
英文法を一から学びたい社会人
私自身もこの文法書を使って基礎から英語を勉強しました。学校で習った英語の知識はほとんど忘れていましたが、本書を使用して英文法を少し別の角度から学ぶことで、実用的な英語を身に付けることができました。実践で使え英語が習得できる一億人の英文法は社会人の方にもおすすめです。
一億人の英文法とは？
英語を学ぶ全ての人に向けて作られた文法書
一億人の英文法は、英語を必要とする日本人全てに向けて作られた文法書です。受験を控えた中高生から、英語を話すビジネスマンまで、幅広い層の人たちに支持されています。英検やTOEICの点数アップにも繋がりますよ。
一億人の英文法は分かりにくい？
一億人の英文法を使用した方からは、分かりにくいという声もちらほら聞きますね。本書は英文法を直感的に理解することに重きを置いています。よって、文法を論理的に理解することに慣れてしまっている方からすると、分かりにくいと感じてしまうかもしれません。これに該当する多くの人は、日本の学校で教わった文法を軸に、英文を組み立てたり英会話を行っています。
一億人の英文法の特徴
ネイティブの感覚がイラストで分かりやすく描かれている
一億人の英文法の最大の特徴は、ネイティブスピーカーの感覚を掴みながら文法が学べる点です。日本人が文法を気にして日本語を喋らないのと同じように、ネイティブも母国語で育った独自の感覚で英語を話しています。本書は、きちんと文法を理解した上で、実際に会話ができるレベルまで到達する実用的な英文法の学び方をベースに進行していきます。
分かりにくい個所の補足説明が充実している
一億人の英文法は、先に要点をまとめて解説されている部分と、後から分かりにくい個所や大多数の人が気になるポイントを補足した部分があります。この構成から、各章で解説されている英文法について、疑問が残りにくいのが特徴。一冊で多くの疑問点が解消されるため、部分的にネットで調べる回数も少ないでしょう。
一億人の英文法の効果的な使い方
英語初心者向け勉強法
初めは決して読み込まない
英文法を一冊で理解できるよう纏められた本なのである程度厚みがあります。イラストを多用する工夫は施されていますが、飽きっぽい人だと途中で読むのを断念してしまうかもしれません。ポイントは一言一句読み込むのではなく、初めは流し読みでも良いので理解できるまで繰り返し読むことが大切です。
学校で習った英語は忘れてしまい、中学英語が習いたいと考えている方は、まずは白いページの文字とイラストだけ読むと良いでしょう。着色のある補足説明の部分まで一言一句読み込むと、途中で挫折していまう可能性があります。また、最初は多少理解できなくても戻り読みせずに読み進めていくことも上達のポイントです。
話せるようになりたい人向け勉強法
辞書代わりとして使う
一億人の英文法はイラストを用いてネイティブが話すような感覚的理解ができるよう構成されています。英語を話せるようになりたい目的で使用する方は、通読するのではなく、スピーキングの際に使ったフレーズの文法や単語を本書で部分的にチェックするのがおすすめです。特に会話の中で頻出する「基本動詞」のページと、日本人が理解するのに時間が掛かる「基本前置詞」のページは頻繁に調べることが予測されます。スキャナーなどでスキャンしてPDF化、自炊してスマホなどにデータを入れておくと便利ですよ。
アプリを使用した勉強法
隙間時間にパズル感覚で使う
一億人の英文法はアプリ版も存在します。「東進ブックス」のアプリをダウンロードし、そのアプリ内で教材を選ぶ流れです。本を読むのが苦手な方は、アプリを活用してゲーム感覚で文法を覚えるのがおすすめ。例文の日本語をみて、ブロックの英単語を当て込むだけなので、隙間時間に使用できます。文法書に記載の解説付きなので、本書を通読した後の理解度をチェックする復習にもなりますよ。
一億人の英文法の良かった点
日本語を介さない英語脳が身に付いた
一億人の英文法を使用して一番よかったと感じる点は、英語を話すときにネイティブスピーカーの意識がどこに向いているか感じ取れるようになったことです。学校で習うような、文法の意味や使い方だけを覚える学習法だと中々身に付かない感覚です。文字のみだと分かりにくい部分はイラストが多用されており、特に矢印を用いた解説の仕方が分かりやすかったです。
文法の問題がパズルのように解けるようになった
文法問題を解いたり長文の読解が早くなりました。本書では文法における配置原則が丁寧に解説されています。英語の配置原則が理解できると、文法に誤りのある文章を読んだときに、一目でおかしい個所が分かります。また、英文の意味を文脈から読み取ることができるようになるため、英語を読むスピードが格段に上がります。
一億人の英文法の気になる点
一般的ではない特殊な内容の例文がある
特殊な例文が多い印象です。日本ではあまり馴染みのないシーンを想定した例文があり、現地でもあまり使用しないフレーズが見受けられました。英文法を勉強には最適ですが、例文を丸ごと覚える学習の仕方は避けた方が良いかもしれません。
一億人の英文法の口コミ・評判
低評価の口コミ
やっと半分・・・長い！
一億人の英文法。前置詞。ようやく半分超えたw ヒー！！長い！！ 英会話では難しい単語より、句動詞（基本動詞＋α）の方が好まれる。 例→ascertain（突き止める）より、find out（見つける）の方が使うとのこと。 句動詞もっと覚えようっと！ 結構DUOで覚えたフレーズ出てきて嬉しい
高評価の口コミ
解説が丁寧で飽きずに読める
一億人の英文法は直感で分かりやすくて読み物としても面白かったです！ボリュームはそこそこ多かったのですが解説が丁寧で読みやすく飽きずに最後まで読めました！
ネイティブ感覚が身に付く
一億人の英文法はボクもやったんですけど 個人的には『ネイティブ英語の感覚』を意識して解説されてます。 たとえば前置詞のイメージだったり、仮定法がなぜ過去形になるのか、話者が現実から離れた事象を想像してるからその「遠い距離感」を示すためだとか
