「文法」は英語で何と言う?【文法について英語で質問】

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英語学習者のみなさんは、英文法は得意ですか。文法なら任せて、という方もいれば、学生時代に難しくて挫折した経験がある方もいるかもしれませんね。今日は「文法」の英語での言い方をご紹介します。また、よく見かける文法用語も、英語でなんと言うかを併せて紹介していきますよ。色々な用語を知って、英語で文法の学習や質問ができるようになれば、更に知識も増えるのではないでしょうか。

「文法」は英語で?

英語で「grammar」

「grammar」の発音は「グラマー」となります。発音をする際は、「グ・ラ・マー」ではなく「グラ・マー」のイメージを持ってみましょう。文法書や参考書の表紙などで、「grammar」という単語が使われることがあったり、文法の授業のことを、グラマーの授業と言うことがあります。そのため、聞いたことや見たことがある方がいるかもしれません。「英文法」と言いたい時は、「英語の」を表す「English」をつけて、「English grammar」と言います。

5文型(SVOC)を用いた勉強法は日本だけ?

英文の構成要素である主語(S)、述語または動詞(V)、目的語(O)、補語(C)ですが、それぞれの組み合わせパターンが5通りあることから、5文型と言われます。この5文型は、日本の中学校や高校で教えられることが多いのですが、実際にこの5文型を使っての英文理解や指導は、イギリスやアメリカではほとんどありません。しかし、日本語と英語は、文の語順など、全く違う点を多く持っています。そのため、英語の語順を理解するために、5文型は日本人にとって必要なものとされてきたのですね。

「文法」の種類を英語で表現

「主語」は「subject」

「subject」の読み方は「サブジェクト」で、他に「教科」の意味もあります。英語では、文の始めに置かれる主語ですが、日本語でも同様に文の始めに置かれますね。5文型での「S」は、この「subject」の頭文字の「S」です。日本語においては、よく主語が省略されることがありますね。例えば、「買い物に行ってきたよ」のように、「誰が」の部分を言わない文です。しかし、英語では「誰が」や「何が」にあたる主語を省略せずにしっかり伝えるため、文の始めは主語を置くことを意識しましょう。

「述語」は「predicate」

「predicate」はカタカナで表すと、「プレディケット」になります。述語は、主語と併せて大切な文の要素で、主語の「誰が」や「何が」に対し、その主語が「である」や「をする」を表すことができます。英語では、述語に動詞を多く使いますので、5文型では「predicate」の「P」ではなく、動詞を表す「verb」の頭文字をとって「V」を使っています。

「目的語」は「object」

「object」は「オブジェクト」と読み、他には「物体」「目標」「中心」など、様々な意味を持っています。英文は、動詞の種類によっては、主語と述語で完成できる文があります。例えば、「I run」で「私は、走ります」のような文です。しかし、「I like」つまり「私は好きです」のような文では、話し手が何を好きなのかが分かりませんよね。その場合に必要になるのが「何を」を表す目的語となります。

「補語」は「complement」

「complement」は、「コンプリメント」と読みます。補語は、主に「である」や「のようだ」の文章で不可欠となります。主語とイコールの関係にあたります。例を挙げると、「私は看護師です」で「I am a nurse」となりますが、この場合の補語は、「看護師」を意味する「nurse」です。もしこの文が「I am」だけで終わってしまえば、「私は」だけになり、「私」が「何か」分かりませんよね。こういった場合に、「何か」にあたる補語を置く必要があります。

品詞の場合

「名詞」は「noun」

「noun」は、カタカナで表すと「ナウン」となります。名詞は、自分の周りにある物事に関連する単語にあたり、英語では大きく、数えられる可算名詞と、数えられない不可算名詞に分けることができます。「可算名詞」は「countable noun」、「不可算名詞」は「uncountable noun」です。可算名詞では、その物が1つであれば、名詞の前に「a」または「an」をつけ、複数ある場合は、名詞の最後に「s」や「es」をつけます。反対に、不可算名詞では、名詞を変化させる必要はありません。

「動詞」は「verb」

英語では、述語としての大きな役割を担う動詞ですが、「動詞」の「verb」は「バーブ」と読みます。英語での動詞は、主語の状態や感情、性質などを表したい時に用いるbe動詞と、主語がする動作やしている状態を表す一般動詞があります。be動詞は、「be verb」、一般動詞は「ordinary verb」または「verb」となります。be動詞や一般動詞は、過去、現在、未来などの時制に応じて形が変わる特徴があります。また、動詞を「するかもしれない」や「することができる」など、ニュアンスを付け加える場合に用いる「助動詞」は、英語で「auxiliary verb」と呼ばれます。

「形容詞」は「adjective」

名詞の状態を説明したり、主語の状態を表す「形容詞」は、「アジェクティブ」と言います。日本語では「かわいい」や「面白い」など、「い」で終わる単語が、形容詞には多くありますね。英語には、そういった特徴が少ないですが、日本語が形容詞であれば、英語も形容詞になる場合がほとんどですので、見分ける時の参考にしてみてくださいね。

「副詞」は「adverb」

「副詞」の「adverb」は、「アドバーブ」と言います。副詞は、動詞や形容詞などの名詞以外のものを詳しく説明してくれる働きがありますね。副詞は、説明する対象の言葉が何かによって置く位置が変化しますので、どこにでも来ることができますが、使う副詞のタイプによってルールが異なります。例えば、「時々」を意味する「sometimes」などの頻度を表す副詞は、be動詞の後、一般動詞であれば一般動詞の前に置く、といった決まりがあります。

「前置詞」は「preposition」

「in」や「at」など、日本語では助詞の「に」や「で」にあたるような言葉である前置詞ですが、英語では「preposition」で「プレポジション」と言います。「in」は「in Tokyo」で「東京で、に」や、「in 2020」で「2020年に」といったように、広いエリアや大きな時間単位の前に置きます。「at」は、「at the station」の「駅で」や、「at 8」の「8時に」のように、一地点などのワンポイントのものにつけるイメージです。他の前置詞も、どういう時に使われているか、共通点を見つけてみましょう。

「文法」を使った英語フレーズ・例文

日本で学ぶ英文法について説明する場合

I learned the basic elements of English grammar at school

(学校で英文法の基礎を学びました)

「を学ぶ」は「learn」で表すことができます。ここでは、「を学んだ」と過去にしたいので、過去形「learned」を使いましょう。また、「の基礎」は「the basic element of 」を使って表現することができます。「of」以下に何の基礎かを入れる必要がありますので、「英文法」を表す「English grammar」を置いています。また、「中学校や高校などの学校全般で」を表す場合には、「at school」を最後に置きます。留学先などで、今までの文法学習経験を伝える時にも使えますね。

「I’m not good at grammar」

(文法が苦手です)

「が得意だ」は、英語で「good at 」を使って表現します。「good at」は、be動詞と一緒に使う必要があるので、「be good at」と覚えるのも良いでしょう。今回は、得意ではなく「が苦手だ」になりますので、be動詞の後に否定を表す「not」を入れて「I’m not good at」としています。「at」の後に得意または苦手なものを置きましょう。また、「悪い」の意味の「bad」を使って、「I’m bad at」と言うこともあります。

文法について英語の先生に質問する場合

What’s the best way to learn English grammar?

(英語の文法を学ぶのに一番良い方法は何ですか)

何かをするのに一番良い方法を尋ねる時に使えるのが、「What’s the best way to?」です。「way」は「道」などの意味もありますが、ここでは「方法」という意味で用います。「the best」は「一番の、最高の」という意味ですので、「the best way」となります。「to」以下に動詞を置く必要がありますので、今回は「を学ぶ」にあたる「learn」を使います。文法の学習に困った時に、英語の先生やネイティブスピーカーにこの質問をしてみるのも良いですね。

What part of speech is this word?

(この単語の品詞は何ですか)

初めて見た単語や、品詞が分からない単語について質問をしたい時に使うことができる表現です。「品詞」は英語で「part of speech」と言います。「What is ?」で「は何ですか」と尋ねる質問ができますが、今回は品詞が何かを尋ねたいので、「What part of speech is ?」とします。「is」以下には、品詞を尋ねたい単語を入れましょう。今回は、「この単語」を意味する「this word」を使っています。

まとめ

用語を知れば、英語でも文法の理解ができるように

ここまで、「文法」の英語での言い方や、文法用語の英語での言い方をご紹介しました。留学先での現地の先生やお友達、日本にいる英語の先生に、文法で分からないことがあった時は、ぜひ英語で質問をしてみましょう。ネイティブスピーカーだけが知っている知識やポイントを、知ることができるかもしれませんよ。

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