相手に助言を求める場合や単に話を聞いてほしいときなど、色んな意味で誰かに「相談」したいときがあると思います。友達に相談したいときや、ビジネスなどで目上の人に相談を持ちかけるときは、英語でどのように言えばよいのでしょうか?「相談」に関連する英語を、実際の会話で使える便利なフレーズと併せてご紹介します。
目次
「相談(する)」を英語で表す単語は3つ
英語の「advice」を使って表現する場面
相談中に助言を求めるときに使用
日本でも馴染みのある「advise」(アドバイス)という言葉は海外でもよく使用されます。直訳すると「助言」や「忠告」などの日本語が当てはまりますが、広い意味合いで「相談」というニュアンスを含みます。実際に使われるシーンですが、相手が既にこちらの状況を把握している段階で会話に登場する印象です。というのも、誰かに助言を求めるには、まず相手に何の相談なのか伝える必要があるからですね。
綴りが似ていて混同しやすい動詞の「advise」もありますが、相談するときに会話では名詞の「advice」の方がよく使われます。仲の良い友達に相談しているときには、「Give me some advice?」(何かアドバイスくれる?)と助言を求めることができますね。また、「advice」の後に前置詞の「on」付け足すことで、何についての助言なのか具体的に要求できます。上司から仕事のプロジェクトについてアドバイスが欲しいときは、「Could you give me some advice on this project?」と少し丁寧に聞くことも可能です。
英語の「consult」を使って表現する場面
専門家に相談するときに使用
日本でも「コンサルタント」という職種があるように、「consult」はその道の専門家に相談するときに用いる表現になります。普段は滅多に耳にしませんが、年末になると社内でちらほら聞こえてきます。なぜなら、アメリカやカナダなどでは年末調整を会社ではなく自分で行うからです。税理士や会計士、弁護士や社労士など、専門的知識を有する人への相談に「consult」は使います。専門医に相談する場合も同様ですね。
「consult」の場合は動詞で使われるのが一般的です。また、文の後ろに付ける前置詞ですが、「on」を使って相談内容を述べるよりは、「consult with + 人」で誰に相談するかに重きを置く表現が多いです。なぜなら、相談する人が誰かを相手に伝えれば、相談する内容は大体わかるからです。弁護士に相談するなら「consult with a lawyer」ですね。
英語の「talk」を使って表現する場面
相談を持ちかけるときに使用
「Talk to you」は直訳すると「あなたに話す」ですが、日常では相談を持ち掛けるときによく使われるフレーズです。「相談」に関わらず、相手と会話のやり取りをしたいときや、単に話を聞いて欲しいときにも使えます。日常会話で最も使われるフレーズになります。
日本語のニュアンスと同じように「話したいことがある」と伝えれば、何か相談事でもあるのかな、と聞き手は解釈してくれます。例文で表すと「I want to talk to you」ですね。「個人的な相談」であれば、「Can I talk to you in private?」と聞いても良いかもしれません。
英語で「相談」を持ちかけるフレーズ・例文
軽い相談の場合
「Can I talk to you for a second?」で話せるか聞く
「少しの時間話せる?」と聞くことで「相談」を持ちかけるのが日常会話の自然な流れになります。「second」は「秒」の意味です。ほんのちょっとの時間で済む「相談」に使えるフレーズですね。
「Do you have a minute?」で時間があるか聞く
相手に何か相談したいときに「ちょっと時間ある?」という聞き方もありますよね。「minute」は「分」の意味です。このフレーズの後ろに付ける「時間」に関してですが、ネイティブスピーカーはどれも意識せずに使っています。つまり、「second」でも「minute」であっても時間幅や意味に細かい違いはありません。共通して「時間ある?」といったニュアンスになります。
相談内容が深刻な場合
「I need to talk to you」で相談が必要であることを強調
「need」を使って「話す必要がある」と表現することで、相手に深刻な相談であることが伝わります。このフレーズを真剣な面持ちで言うと、相手は「結婚が決まった」や「会社を辞める」など何か重大な発表があると身構えるのが一般的です。後ろに「about~」を付け加えることで、具体的な相談内容も伝えることができますよ。
まとめ
「相談」するときは「話せる?」「時間ある?」と聞く
日本語でも改まって「相談があります」と相手に伝える機会は、それほど多くないですよね。友達には「ちょっと話せる?」や、目上の人には「今少しお時間ありますか?」などと聞くのが自然な流れだと思います。英語も同じように「Talk to you」や「Do you have(時間)」などの言い回しを使って相談するのがネイティブ表現です。