日本でも盛り上がる星占いや星の話題は、実は海外でもお馴染みなのです。英語での星座や星に関する単語や表現は、日常的にはあまり使わないので皆さん意外と知らないものが多いかもしれません。今回はそんなロマンチックで楽しい話題で使える、とっておきの英語表現を解説していきたいと思います。
目次
「星座」は英語で?
英語で「constellation」
「constellation」は名詞で「星座、集団」を意味します。星座や星群を表現する英単語はいくつかありますが、一般的に使われているのは「constellation」です。また、この単語は「美しいものの集団・集まり」も意味します。例を上げると「a constellation of cute cat」で「可愛らしい猫の集まり」の様な使い方をします。
発音は「コンストレーション」
コンの音を強く発音する
日本的にカタカナで表現すると、「コンストレーション」となりますが、「con」の部分を「コン」よりも「カン」に近い音で発音すると、よりネイティブスピーカーに近い発音になります。また、アクセントはこの「con」部分と後ろの「lla」の部分に付くので、そこに力を入れて発音すると自然なイントネーションになります。
TとLの発音に注意する
「T」と「L」の音は日本的なカタカナ発音に引っ張られてしまいがちなので、「constellation」の様な少し長めの単語を発音する際には注意が必要です。ネイティブスピーカーの発音を意識するのであれば「T」を「ツ」に近い音、「L」を「ラ」に近い音、と気に留めて発音すると良いでしょう。アクセントと一緒に意識したいポイントです。
「asterism」と表現する場合も
「asterism」も名詞で「星群、星座」を意味しますが、こちらは星座よりも星の集まりを意味します。一般的に「constellation」の方を用いますが、天体以外にも宝石の輝きなどの表現で「asterism」を使う場合があるので、関連表現として覚えておくと便利です。
「星座」に関する英語表現
「黄道十二星座」は「zodiacal constellation」
「黄道十二星座」とは所謂、誕生月ごとに割り振られ星占いに使われる12個の星座の事です。「zodiacal」は形容詞で「黄道の、十二宮の」を意味し、「黄道十二星座」を表現する以外ではあまり使われる事のない単語です。また「12 ecliptical constellations」と表現する場合もあります。「ecliptical」も形容詞として「黄道の」を意味します。
12星座一覧表
日本語 | 英語 | 誕生日 |
おひつじ座 | Aries(エリース) | 3/21 – 4/19 |
おうし座 | Taurus(トーラス) | 4/20 – 5/20 |
ふたご座 | Gemini(ジェミナイ) | 5/21 – 6/21 |
かに座 | Cancer(キャンサー) | 6/22 – 7/22 |
しし座 | Leo(リオ) | 7/23 – 8/22 |
おとめ座 | Virgo(ヴァーゴ) | 8/23 – 9/22 |
てんびん座 | Libra(リブラ) | 9/23 – 10/23 |
さそり座 | Scorpio(スコーピオ) | 10/24 – 11/22 |
いて座 | Sagittarius(サジタリアス) | 11/23 – 12/23 |
やぎ座 | Capricorn(キャプリコーン) | 12/24 – 1/19 |
みずがめ座 | Aquarius(アクエリアス) | 1/20 – 2/18 |
うお座 | Pisces(パイシース) | 2/19 – 3/20 |
「夏の大三角」は「summer triangle」
はくちょう座のデネブとわし座のアルタイル、こと座のベガの3つの星が夏の夜空に作る三角形を「夏の大三角」と呼び、「summer triangle」の他には「summer triangle of stars」などと表現します。こちらの単語は直訳なので覚えやすい表現です。また、はくちょう座は「cygnus」、わし座は「aquila」、こと座は「lyra」と表現します。
「冬の大三角」は「winter triangle」
オリオン座のべテルギウスとおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンの3つの星からなるのは、「冬の大三角」です。この様に等級の高い星達は「一等星」と呼ばれ、英語では「first magnitude star」と表現します。「magnitude」は名詞で「規模、等級」を意味します。また、オリオン座は「orion」、おおいぬ座は「canis major」、こいぬ座は「canis minor」と表現します。
「星座」に関する英語フレーズ・例文
相手と星座について話す時
What’s your sign?
(あなたは何座ですか?)
こちらは、相手に星座を尋ねるフレーズで、星座占いや相性診断など、スピリチュアルな話題には欠かせません。また、ここで使われている「sign」とは「zodiacal sign」の省略されたものです。なので星座の話題をしている際は「zodiacal」を省略して「sign」のみで尋ねても、相手には十分伝わります。
My sign is a Capricorn
(私の星座は山羊座です)
こちらは星座を尋ねられた際に答えるフレーズです。例文では「Capricorn」の「山羊座」を使用しましたが、実際に使う際は、ご自身の星座名を覚えて答えてみて下さい。また「sign」は、このフレーズにおいては「星座」を意味する名詞となるので、使う際は必ず例文の様に頭に「a」を付ける事を忘れないで下さい。
星について質問したい時
What is that constellation?
(あの星座は何ですか?)
天体観測の際や、プラネタリウムを訪れた際に出会った星座を、誰かに尋ねることができる便利なフレーズです。また、このフレーズの「that」を「this」に変えて距離感を表現したり、「右側」を指す「right side」や左側を指す「left side」などを付け足すと、相手によりスムーズに尋ねたい星座の位置を伝える事ができます。
Have you ever seen a shooting star?
(流れ星を見たことがありますか?)
「shooting」は名詞で根本的には「射撃、発砲」を意味し、その「物が放たれるイメージ」が転じて「流星」も意味します。また、このフレーズの「Have you ever seen 」は「have」に「seen」と言う過去分詞を使う事で、現在完了形の文法となっています。なので、相手に完了した経験を尋ねるニュアンスを含む「あなたは今までに〜したことはある?」と言う疑問文になります。「ever」は副詞として「今までに、かつて」を意味し、これまでの経験に対する疑問文である、と言う事を強調する役割を持っています。
「星座」の神話にまつわる英語表現
「占星術」は「astrology」
「astrology」は名詞で「占星術」を意味します。星座の話題から、星占いの話題になることは多いので覚えておくと便利なフレーズです。また他にも、西洋の占星術は主に「horoscope」とも表現されます。世界中で占星術はとてもメジャーな占いなので、日本以外の国の違った占いを体験してみるのも面白いのでおすすめです。
「天の川」は「milky way」
「milky way」は直訳すると「ミルクの道」となりますが、これは「天の川」を意味する英語表現なのです。その由来は、多くの星座が基づくギリシャ神話にあります。そこに登場する神ゼウスは、妻であるヘラ以外の女性との間にできた子供であるヘラクレスに、飲むと不死身になるとされるヘラの母乳を飲ませようと、ヘラの眠る隙にヘラクレスを彼女の元へ連れて行きます。しかし、驚いて起きたヘラは彼を払い退けてしまいます。その時にこぼれた母乳が宇宙に流れ、天の川になったとされているのです。ちょっと不思議な神話ですが、それが継承され「milky way」は「天の川」を意味する様になりました。
まとめ
星座や星占いは世界共通
それぞれが誕生月に基づき、自分の星座を持っている事は世界共通です。海外で星座の話をすれば、日本とは少し違った背景や文化を持った星占いに触れることができます。西洋占星術や古代のものまで、海外でもとってもメジャーで興味深いトピックなのです。是非ネイティブスピーカーと天体や星座に関する話をしてみたい方は、今回ご紹介したいくつかのフレーズを覚えてみて下さい。