会社名の後ろに付いている「ltd」という単語をご存知でしょうか。ビジネスシーンや、会社や企業に付いて調べる際などに目にしたことがある方も多いかもしれません。一見難しそうな単語ですが、意味を理解すれば会社の形態について示していることが分かりますよ。今回はそんな「ltd」について詳しく解説していきます。表記の細かいルールやニュアンスもご紹介しているので、是非確認してみてくださいね。
目次
「ltd」の意味とは?
イギリスでよく使われる株式会社
「ltd」は「有限会社」を意味する単語で、会社名の後ろに付けられるのが一般的。イギリスで有限会社を表記する際に頻繁に使われるため、イギリスのビジネスシーンでは特によく目にするかもしれません。根本的な意味合いは「有限」なので、会社の形態や資産、社員などに限りがあり、株式会社と比べると小規模会社、という風にイメージすると良いでしょう。ちなみに使い方の似ている「inc」は「株式会社」を意味し、アメリカやカナダを中心に使われています。
「ltd」の読み方
発音はリミテッド
発音は元のフレーズを継承した「リミテッド」で、一般的なスラングのようにアルファベット読みはしません。また、発音は「limited」と同じになるため、スラングをみても「limited」のスペルを意識して発音してみましょう。冒頭のリの音は「L」の音なので、舌を前歯に当てるように発音するのがコツです。さらに最後の「d」の音はデとドの中間の音を意識して短く発音すると、ネイティブスピーカーに近付けることができますよ。
「ltd」の語源・由来
「limited」の省略型
「ltd」は「limited」を省略した単語で、発音も意味合いもそのまま継承されています。また「limited」は会社名を表す以外には、「限られた」や「制限された」という意味を持つ形容詞として使われるのも一般的ですよ。有限会社を表す意味合いと根本的なニュアンスが一致しているので、両方のイメージが掴みやすいですね。
「ltd」の使い方
会社名の後ろに付ける
日本で「ltd」を使用する際は、基本的に会社を意味する「co」の後ろに付けるのが一般的。表記は「co., ltd.」のように、「co」の後ろにピリオド、カンマを付け、半角スペースを開けてから「ltd」を続け、最後にピリオドを打ちます。また、カンマを省いて「co. ltd.」と表記されることもありますが、意味は同じです。省けるのはカンマのみなので、間違えないように注意してくださいね。さらにイギリスの会社では企業登録をする際に、有限会社であることを示す義務があるため、会社名の後ろにいきなり「ltd」が付いていることも。「ltd」のみが付いた会社名は、イギリスの企業と予想できますね。
「ltb」を使用した例文・英語フレーズ
Hankyu Bus Co., Ltd.
阪急バス有限会社
会社名に「co., ltd.」を付けた、日本でよく見られる表記フレーズです。会社名を変えることで、様々な有限会社を表すことができますよ。また、公式な場面で会社名を表記する際は、フレーズのように「c」と「l」を大文字にすることも必須。会社連絡などのやり取りでは簡略化しても大丈夫ですが、取引先などに対するフォーマルな文面でのやり取りでは気を付けましょう。
まとめ
ビジネスシーンでよく見かける英語表記
会社名に対すて使われる英語表記なので、主にビジネスシーンで見かけることが多いでしょう。海外の会社と取引する日本企業や、海外赴任で会社勤めしている方などは、特に頻繁に見かけるかもしれません。日常会話などではあまり使用しませんが、企業名を調べる際や気になる会社の形態を素早く知ることができるため、覚えておくと便利ですよ。