日常会話からヒップホップの歌詞まで、様々な場面で見かける「dope」。若者の間では、ネガティブからポジティブな意味まで表現できる便利なスラングとして浸透しています。今回はそんな「dope」の意味や使い方を詳しく解説します。日常で使えるフレーズや返し方もご紹介するので、是非ニュアンスを掴んでみてください。
目次
「dope」の意味とは?
「ドラッグ」や「薬物常用者」
「dope」は、マリファナやコカインなどの、様々な薬物の総称として使われています。80年代ごろに流行した薬物のアヘンを「dope」と呼んでいたので、その意味合いが現在にも残り、他のドラッグも指す言葉となりました。また、薬物自体を指す意味合いが転じて、「薬物常用者」のことも表し、動詞としては「薬物をやる」も意味します。
「かっこいい」
薬物以外にも「dope」は、感嘆表現の意味合いも豊富に持ちます。ポジティブな意味では、人や物に対する褒め言葉として「かっこいい」や「最高」などを意味します。一方ネガティブな意味では、「バカ」や「間抜け」などを意味するので、使用する場面やニュアンスには気を付けてください。感嘆のニュアンスは幅広いので、SNSなどで実際の使用文を確認してみるのがおすすめですよ。
「dope」の読み方
発音は「ドープ」
最初の「d」の音は、軽い破裂音を混ぜるのがポイント。カタカナ表記にすると、「ドゥッ」となります。ウの音は続く「uo」の二重母音に影響されているので、意識すると良いでしょう。dの音から、スムーズに母音の音に移れるようになると、ネイティブスピーカーの発音に近付きますよ。また、最後の「p」は破裂音を混ぜ、短く切るように発音します。
「dope」の語源・由来
語源は「濃いソース」を意味するオランダ語の「doop」
「dope」は、オランダ語で濃いソースを意味する「doop」が語源となっており、19世紀頃には肉汁やグレイビーソース、チョコレートソースなどを意味していました。やがてドロッとしたソースと見た目が似ている、薬物のアヘンを指すようになり、現在の薬物の意味合いが含まれるようになりました。また一説では、「dope」が飲み物のコーラを指すようになり、そのコカ・コーラの名前からコカインのイメージを持つようになったとも言われています。
「dope」の使い方
「最高」や「イカしてる」などの褒め言葉にも
SNSやチャット上では主に、「イカす」などの褒め言葉として使われています。砕けていて非常にカジュアルな表現なので、友人間や家族間などで使うのが望ましいでしょう。さらに「間抜け」などの悪口としても使われるので、文脈には注意してみてください。また、「dope」を使って褒められた場合には「thanks」などのお礼で返したり、「dope」を使って誰かを褒めている人に対して「right」などを使って同意することもできます。
「dope」を使用した例文・英語フレーズ
The concert was so dope
コンサートは最高だった
「dope」をポジティブな意味合いで使用したフレーズです。「最高だった」の部分には、「ヤバかった」などの日本でもカジュアルに使われる褒め言葉のニュアンスも含まれています。フォーマルな場面では使用できませんが、SNSへの投稿や友人でのやりとりでは、親しみのある豊かな感情表現として活躍しますよ。
まとめ
かなりカジュアルなので使う場面には要注意
ポップでカジュアルな印象を相手に与えるスラングなので、用途や場面をしっかり考えて使用するのがおすすめです。ニュアンスを把握して使えば、相手との距離を縮められる、感嘆表現になりますよ。また、SNSや洋楽の歌詞で見かけた時も意味をスムーズに理解できるようになるので、カジュアルな英文が読解しやすくなります。