「rip」は、お悔やみ言葉としてご存知の方も多いかと思いますが、実は日常会話で使われることが多いスラングなのです。本記事ではそんな「rip」の詳しい使い方、由来などを、身近なフレーズを交えてご紹介します。意外と使える場面、見かける場面が多いので、覚えておくと表現の幅が広がること間違い無しですよ。
目次
「rip」の意味とは?
安らかに眠れ
「rip」は主に「安らかに眠れ」を意味し、日本語の「ご冥福をお祈りいたします」に近いニュアンスで覚えておくと良いでしょう。また、日常的に使われる際には「ダメになる」「終わる」など、「死」には関係無い意味合いで使われることも多々あります。しかし「何かの終わり」を表すニュアンスは変わらないので、「死」の雰囲気をそのまま掴んでおくと使いやすいですよ。
「rip」の読み方
そのまま「アールアイピー」と読む
読み方は「rip」を、そのままアルファベット読みします。「リップ」と読むこともありますが、それはスラングではなく、「引き裂く」を意味する英単語としての「rip」を意味することが多いでしょう。使用する場面によっては、少々ややこしくなってしまうこともあるので、基本的には「アールアイピー」と発音した方が、相手にはスムーズに伝わります。
「rip」の語源・由来
「rest in peace」の頭文字から作られた
もとは、ラテン語のフレーズである「requiescat in pace」の頭文字から作られました。この「requiescat in pace」は、英訳すると「rest in peace」となり、「rip」と同じ頭文字なので、そのまま英語フレーズも意味することができたのです。語源を「rest in peace」とするのも間違いではありませんが、大本はラテン語である、というのが正しい見解ですね。
「rip」の使い方
お悔やみの言葉として使われる
「rip」は主に葬式やお悔やみメッセージで、使われることが多い表現です。加えて墓石にも、故人への敬意として名前と一緒に「rip」を彫るのが一般的。それほど古くから、使われている言葉なのです。また、日常会話では、大事なものが壊れた時や、何かが終わる時の表現として使われます。自分が何かを失って、相手に「rip」を言われた時は、相手の親切の感謝する「I appreciate your kindness」と答えると良いでしょう。また、ネットスラングとしては、日本語でも使われる「おわった」「詰んだ」の様なニュアンスで覚えておくと、使いやすいですよ。
「rip」を使用した例文・英語フレーズ
I dropped my phone down the toilet, R.I.P. to my phone.
トイレに落として、携帯をダメにしてしまった。
ここで使われている「rip」は、直接的な死を表現するものでは無く「壊れた」を表現しています。直訳すると「私の携帯よ安らかに眠れ」となるので、携帯が壊れたことを、「携帯の死」として表現している様なニュアンスですね。「私の携帯がおわった」という様に、日常表現としては機械や物の故障を「死」や「終わり」として表現できるのです。日本のネット上や砕けた会話でも、馴染みのある表現なので覚えやすいですね。
まとめ
故人への敬意を表すために使われることが多い
主な使い方は「故人へ敬意を表す」なので、大本の「死」のニュアンスを頭に入れておくと、表現を忘れにくいでしょう。また、日常会話での物事が「おわる」という表現は、日本語感覚と非常に近いので、スムーズに使えると便利ですね。ネットスラングとしても見かける頻度が高い表現なので、この機会に意味とニュアンスをしっかり掴んで、様々な場面で「rip」を使いこなせる様になりましょう。