皆さんは、英語で会話をしている時、メールなどの文章を作っている時に「実は」と事実を相手に知らせたり、打ち明けたいと思った経験はありますか。今回の記事では、「実は」の英語での言い方をご紹介します。色々な言い回しを知って、「実はね」と相手に伝えられようにしてみましょう。
目次
「実は」を「actually」で表現
日本語の「実は」や「実際は」に相当する
日本語の「実は」にあたる単語が「actually」になりますが、「実際には」という意味も同様に持っている単語です。日本語の「実は」や「実際には」と同じ感覚で使うことができます。「actually」は副詞ですので、文のどこに置くこともできますが、多くは文頭に置かれ、話し言葉ではよく文末に置かれることがあります。フォーマルな文書においては、カジュアルになり過ぎるため文末に「actually」を置かないようにしましょう。
「actually」を文頭で使用する場合の例文
Actually, I don’t know much about Japanese history
(実は日本の歴史についてあまり知りません)
「についてよく知っている」は「know much about」を使って表現することができます。例文では、「よく知らない」という文にしたいため、否定形を使って「don’t know much about」としています。「about」以下には、「日本の歴史」を意味する「Japanese history」を置いています。何か話題に出ていることや、尋ねられたことを実はあまり知らなくて、と伝えたい時に使えますね。
「actually」を文末で使用する場合の例文
Yuko and Kento are dating, actually
(ユウコとケンは実は付き合っています)
周囲の人は知らなかった二人が付き合っているという事実を話している文です。「付き合う」は英語で「date」を使うことができます。例文では、「付き合っている」という進行の文にするため、進行形を用いて「are dating」にしています。例文のように、文末に「actually」が来る場合はコンマを入れてから「actually」を置きましょう。
「実は」を「to tell the truth」で表現
日本語の「実を言うと」に相当する
「実は」という日本語に訳すことができますが、実際の意味合いとしては「実を言うと」という意味になります。真実を告白する時や、周りが知らなかった事実などを伝える時に使えるフレーズです。「tell」は「言う」、「truth」は「真実」という意味があり、基本は文頭に置かれます。「to tell the truth」はカジュアル表現で使えるのはもちろん、フォーマルな場面で使うこともできます。目上の人に対して「あの、実は」と言いたいシチュエーションでも使えますよ。
「to tell the truth」を使った例文
To tell the truth, I haven’t finished my reports yet
(実を言うと、まだレポートの課題が終わっていません)
実はまだレポートの課題ができていないことを告白している文です。「まだAしていない」は「haven’t A yet」を用いて表すことができます。動作がまだ完了していないことを表すためには、現在完了形を使うことができます。現在完了形は、haveと動詞の過去分詞形で作ることができ、例文のように「まだしていない」を表すには「haven’t」と、「have」を否定形にします。今回は「終わる」を意味する「finish」の過去分詞形「finished」を「A」の部分に入れましょう。また、今回はレポート課題が終わっていないため、「my reports」で「私のレポート課題」を置いています。
「実は」を「in fact」で表現
直前の話題に「実は」と事実を付け足す
「fact」は「事実」という意味を持つ単語であることから、「in fact」は「実は」という訳し方の他に「事実は」という訳し方もできます。「in fact」はフレーズとして文の最初に持ってくることが多いですが、話を「実は」と切り出すときに使うよりかは、自分が直前に伝えたことに対して事実を付け足し、周りの人が思っていることが実際は違うということを伝えるシチュエーションで使われます。「in fact」はどちらかというとフォーマルな響きがしますが、カジュアルな場面でも使うことができますよ。
「in fact」を使った例文
「She looks kind, but in fact she is strict with her subordinates
(彼女は優しそうに見えるが、実は部下に厳しいです)
親切そうだが実は厳しい上司についての話をしている文です。「のように見える」は「look A」を使って表現することができます。「A」には形容詞が入りますので、今回は「親切だ」を意味する形容詞「kind」を入れ、「親切そうに見える」としています。例文では、一見親切そうに見える上司が、実は部下には厳しいと反転した事実を伝えたいため、「しかし」の「but」を置いています。「に対して厳しい」は「be strict with」を使いましょう。「subordinate」は「部下」という意味になり、今回は部下が何人もいることを想定して複数形を使っています。
「実は」を「as a matter of fact」で表現
日本語の「実は」や「何を隠そう」に相当する
「as a matter of fact」は、「実は」の意味の他に「何を隠そう、今だから言うが」という意味も持っています。「fact」は「事実」、「matter」は「根拠」や「内容」という意味があります。今まで周囲に知らせてこなかった事実を、思い切って伝える時に使えるフレーズです。その後には大きなニュースや今まで秘密にしてきたことを続けることができます。フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも使うことができ、よくメールやネット上では「as a matter of fact」の頭文字をとって「AAMOF」と略語を使うことがあります。略語はフォーマルなメールや文書では使わないようにしましょうね。
「as a matter of fact」を使った例文
As a matter of fact, my father is the president of a major company
(実は父が大企業の社長です)
今まで秘密にしてきたが実は父親が社長だと伝える文です。「the president of」で「の社長」という意味になります。「of」以下には会社名や会社のタイプなどを入れます。今回は、「大企業」としたいので、「major company」を置いています。どの大企業かは特定せず、「とある会社」と伝えたい場合は、不特定を表すため「a」をつけましょう。
「実は」を「to be honest」で表現
日本語の「本当のことを言うと」に相当する
「honest」は「正直な」を意味し、実際には「本当のことを言うと、正直」という訳し方になる「to be honest」ですが、真実を伝えるフレーズになるため「実は」として使うことができます。「to be honest」は多くは文頭に置かれ、言いにくいが自分の気持ちを正直に伝えたい場面でよく使われます。カジュアルな会話でもフォーマルな会話でも使うことができます。カジュアルな書き言葉では「TBH」と略されることもありますので覚えておきましょう。
「to be honest」を使った例文
To be honest, I’ve wanted to quit my job
(実は、ずっと仕事をやめたいと思っています)
今まで言ってこなかったが実は仕事を辞めたいという気持ちがあることを伝える文です。「したいと思う」は「want to」で表すことができますが、今回は「ずっとしたいと思っている」のように、状態が継続していることを表すこと現在完了形を使います。現在完了形は、haveと動詞の過去分詞形で作ることができますので、「have wanted to」とします。「仕事をやめる」は「quit one’s job」で表現できます。「one’s」には、「my」で「私の」や「his」で「彼の」などを入れましょう。
「実は」を「the thing is」で表現
日本語の「実は」や「問題なのは」に相当する
「実際問題、要は」という意味の「the thing is」ですが、実行したいことや計画などを阻む実際の問題点などを伝える時に使われることから、「実は」という訳し方になることがあります。「thing」は「要点」の意味を持ち、「is」の後には文章が入ります。「is」以下には直前に話したことに対する問題点を置きましょう。「the thing is」はどちらかというとカジュアルな表現になりますので、フォーマルな場面では「the problem is」、「問題は」という表現を使いましょう。
「the thing is」を使った例文
He is thinking of studying abroad. The thing is his parents don’t allow him to go
(彼は留学しようと考えています。実は、彼の両親が行くことを許していないのです)
彼は留学を考えているが、問題点は両親が反対しているということを伝えています。「することを考える」は「think of ing」で表すことができます。例文は「考える」よりか「考えている」という意味にしたいため、進行形を使って「is thinking」としましょう。今回は、「留学する」の「study abroad」を「studying abroad」にして「of」の後に入れます。「the thing is」の後に実際に起こっている問題点を入れますが、「Aがすることを許す」は「allow A to」となり、「A」には人が入ります。「to」以下には動詞が来ますので、「行く」を意味する「go」を置いています。
まとめ
会話やメールで事実を伝えたい時に
今回は「実は」を表す英単語やフレーズを学んできました。英語での会話やメールなどで、自分が知っていることや今まで秘密にしていたことを打ち明ける時に、今回ご紹介した表現をぜひ使ってみてくださいね。