ゴミを英語で!類似表現の使い分けを徹底解説【イギリス英語も】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ゴミ」は英語で何と言うのでしょうか。今回は、燃えるゴミや生ゴミなど家庭ゴミの英語での言い方を、発音方法を踏まえてご紹介します。また、ゴミを表す英語は複数あるので、ネイティブスピーカーが意識しているニュアンスの違いや使い分けのコツも、アメリカ英語とイギリス英語の違いを含めて詳しく解説します。分別が細かい日本と海外とではゴミ事情が大きく異なるため、海外で生活しようとしている方や、留学予定の方は参考になりますよ。日本ではゴミ箱のことを「ダストボックス」と表現することもありますが、「dust」(ダスト)は埃を意味する英単語で、ゴミという意味ではありません。

「ゴミ」は英語で?

アメリカ英語で「trash」

アメリカでは「ゴミ」を表す最も一般的な言葉です。イメージとしては、あまりべたべた、どろどろしたものではなく、触っても手が汚れない乾いたものを指すと考えるとよいでしょう。ゴミは週に一度大きなゴミ箱に入れて自宅前に置いておくと、市が回収してくれます。この言葉を使ってゴミ箱は「trash can」、ゴミ袋は「trash bag」と表すことができます。また、「trash」は不可算名詞なので、複数形の場合も同じ単語が使われます。

発音は「トラッシュ」

舌の先を奥に引っ込めるのがポイント

最初の「ト」は日本語の「ト」にならないようにtの発音のみにして、舌の先を奥に引っ込める感じで「ラ」に繋げていきましょう。

イギリス英語で「rubbish」

「rubbish 」はイギリスで「ゴミ」を表す最も一般的な言い方です。アメリカではほとんど使う人はいません。アメリカで言う「trash」と同様、乾いた材質のものを指すことが多く、紙類やガラス、また衣服そして不要な木材などにも使われます。また、実際の「ゴミ」ではなく、つまらないことや、馬鹿げたことの意味でも用いられます。例えば、「彼の言うことは本当に取るに足りない」(What he says is absolute rubbish!)などですね。また、「rubbish」も不可算名詞なので、複数形はありません。

発音は「ラビッシュ」

最初のrの発音がポイント

唇を軽く「ウ」の形にして、舌を奥に引っ込めながら「ラ」の発音をしましょう。この時、舌の先が上顎に当たらないようにするのがコツです。

「ゴミ」を意味する英語表現の使い分け

一般的なゴミを表す場合は「trash」

「Trash」はバスルームやキッチン以外から出る一般的なゴミを指します。人によってはまだ使い道があるゴミも含みます。例えば子供がゴミ箱に捨ててあったマーカーペンが実はまだ書ける、ということがありますよね。そういう種類のゴミです。「ゴミ出しをする」は(take the trash out)と言えばいいですよ。

生ゴミを表す場合は「garbage」

主に食べ物の廃棄物を指し、分解が可能な生ゴミに対して用いられる英語表現です。日本の台所にある三角コーナーに溜まったゴミは「garbage」です。「trash」が紙屑などの乾いたゴミのイメージがあるのに対し、「garbage」はどこか湿ったドロドロしたゴミのイメージがありますね。海外では、ディスポーザと呼ばれる生ごみ処理機がキッチンの流しに付いている家庭が多く、シンク穴のゴミを「kitchen garbage」と表現します。また、液体も「garbage」と表現することが可能。特にアメリカでは、飲み残しをシンクに流さずゴミ箱に捨てる光景がよく見られます。容器から液体物を出して捨てる日本と比べると、文化の違いを感じますね。

ガラクタを表す場合は「junk」

「junk」はもともと、「利用価値を失った故障品」の意味があります。「ジャンクフード」が、栄養がなく食品としての価値が低いという意味で使われていることからもわかりますね。壊れたおもちゃや電化製品から、車など大きなものの部品までがこれに相当します。「ガラクタ」を意味する単語はそのほかにも例えば「knick knack」(ニックナック)があります。これはちょうど、おばあちゃんが捨てられずに引き出しの奥にしまっておいた小物などを言う時にぴったりの言葉です。「junk」より可愛らしい響きがありますね。

目に入ったゴミの場合は「something」

この場合は「something」が最も適切です。「I’ve got something in my eye」(目に何かが入った)のように使います。「trash」や「garbage」はある程度の大きさがある物に対して使われるので、これらを使うと、とてもおかしな表現になります。直訳してはいけない例のひとつですね。その他、「埃」という意味で、「dust」を使うことができます。

「ゴミ」の種類を英語で表現

燃えるゴミ

burnable trash

「燃えるゴミ」を英語で表現すると「burnable trash」となります。「burn」(燃やすこと)が「able」(可能)というわけですね。「combustible trash」と言っても通じます。ただ、海外ではゴミを出す時に、燃えるゴミと燃えないゴミを区別する習慣がありません。そのため、日常会話であまり聞かれない単語です。「燃えるゴミ」という概念は日本特有のものですね。

燃えないゴミ

unburnable trash

「Non-burnable trash」または、「incombustible trash」ということもできます。「燃えるゴミ」と同様、日本ほど日常生活であまり話題となるシチュエーションがありません。強いて言えば、海外から日本にやって来た人に、近所の人がゴミの出し方について教えてあげる時などに使えるでしょうか。例えば、「Non-burnable items are collected on Fridays」(不燃物の回収は金曜日ですよ)のように言うことができます。

資源ゴミ

recyclables

アメリカで唯一分別するのが、資源ゴミです。プラスチック製品や古新聞などの紙類、それからビン類もそうです。しかし、粗大ゴミと同じく、資源ゴミもアメリカではあまり「ゴミ」という概念で扱われません。「ゴミ」を表す言葉は用いずに、「recyclable materials」や「recyclables」と表現することが多いです。

プラスチックゴミ

plastic trash

直訳すると「plastic trash」となりますが、実際にはそういう表現はあまり使われません。プラスチックのゴミは、リサイクルとして分別されるので、いわゆる「recyclables」と同じになります。アメリカでは、ペットボトルや、洗濯洗剤の空箱などがプラスチックのゴミとして最も多く廃棄されています。

粗大ゴミ

bulky items

海外では、電化製品やカーペットやマットレスなどの大きな不要物は、あまり「ゴミ」という概念がないため、「bulky items」と言い、「ゴミ」に相当する単語は使いません。自治体にもよりますが、年に2回、粗大ゴミの回収があり、各家の縁石に粗大ごみを置いておくと、市が無料で持って行ってくれます。市が回収する前に、近所の人や粗大ごみ目当てに住宅街を回っている人たちが、いつの間にか持って行ってくれることもあります。壊れたものでも、修理して使う人がたくさんいるからです。

「ゴミ」関連の英語フレーズ・例文

ゴミの分別について説明する場合

Japanese people separate their trash into very specific categories

(日本ではゴミの分別が細かいです)

「分別する」という表現は動詞の「separate」を使用するのがしっくりきます。分ける、分類するといった意味ですね。形容詞の「specific」は具体的、明確なといった意味で使われますが、ここでは「細かい」といったニュアンスを含んでいます。日本のゴミの分別事情が複雑で分かりにくいことを強調したい場合、「In Japan, separating garbage is very complicated」のように表現することも可能です。「complicate」が複雑という意味を表しています。

まとめ

一般的なネイティブ表現は「trash」

「ゴミ」という意味で最も一般的に使われるのが、アメリカ英語では「trash」で、イギリス英語では「rubbish」と覚えておくとよいでしょう。もしも「この場合はどの単語を使うのだろう」と迷った時は、それぞれ、これらの言葉を使っておけば意味は通じますし、大きな間違いになることがありません。

あなたにおすすめ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*