相手の不幸な話を聞いて、「それは残念だったね」と同情するシーンが日常ではあると思います。英語にも残念がる表現が複数あり、それぞれニュアンスが微妙に異なります。今回は「残念」な気持ちを表す様々な英語フレーズをご紹介。自分のがっかりしたことにも使えますよ。
目次
英語で「残念」を表す単語は7つ
英語の「bad」を使った「残念」
相手に同情する「残念」
日本語の「残念」を表す英語として、「bad」を使うのが一番無難な表現になります。特にアメリカの人が好んで使うので、「bad」を活用した相手に同情するフレーズを1つ覚えておくと良いでしょう。ただし、イギリスでは皮肉めいた物言いにも捉えられやすいので、注意が必要になります。
例文として、「That’s too bad」(それは残念だね)が代表的なフレーズになります。相手の不幸な話を聞いて、同情するときに言います。同じ強調表現ですが「so bad」とは言いません。
英語の「sad」を使った「残念」
悲しい気持ちを強調する「残念」
「sad」を使って「残念」を表現することも可能です。「sad」は悲しい気持ちを表す単語なので、日本語の「お気の毒に」という言い回しとニュアンスが似ています。例えば飼っていたペットが死んでしまったときなど、「sad」を活用したフレーズが適切です。
例文として、「That’s sad」(お気の毒に)と相手に伝えることができます。「かわいそうに」という意味にも訳せますが、日本語のように皮肉として捉えられることはあまりないので、誰にでも安心して使用できます。
英語の「unfortunate」を使った「残念」
当たり障りのない「残念」
以外にもネイティブの間でよく使われるのが、「unfortunate」を含んだ「残念」を表すフレーズです。「unfortunate」は「不幸な」という意味を表す形容詞で、副詞の「unfortunately」は文頭に置いて「残念ながら」と本題に入る前置きとしてよく使われます。
相手の不幸な話を聞いて同情する場合は、形容詞を用いて「That’s unfortunate」(災難でしたね)と言うのが一般的です。一番当たり障りのない表現なので、好んで使う人は多くいます。大人の方がよく使う印象です。
英語の「shame」を使った「残念」
自分自身の不運な出来事に対して使う「残念」
「shame」という単語は、よく「恥」という意味合いで使われますが、「残念」の意味で使用することもできます。実際によく使われるシーンは、自分が提案したことに対して、相手が断った場合ですね。例えば、食事に誘った相手が行けなくなったときに、「それは残念、また今度」というような具合のニュアンスで伝えるときに使えます。
「It’s a shame」(それは残念)というのが、お決まりのフレーズです。相手に同情を寄せるよりかは、自分が残念だと感じたときに使用するので、「that」より「it」をよく耳にします。誘いを断られたわけですから、ある意味「恥」なのかもしれませんね。
英語の「disappoint」を使った「残念」
相手のがっかりした気持ちを代弁する「残念」
「disappoint」は「失望」を意味する動詞です。しかし、相手が自分自身に失望している姿や、がっかりした気持ちに共感する形で、相手の気持ちを代弁する際に「残念」の意味で「disappoint」は使えます。
フレーズでは相手を主語に文を組み立てることで、気落ちしている姿を察して慮るシーンに有効です。例文として「You must be disappointed」(がっかりだよね)と相手に寄り添うニュアンスで使えますよ。ここでは「must be~」(~なはずだ)と推測を表す英語表現と一緒に文が構成されています。
英語の「pity」を使った「残念」
哀れみをこめた皮肉にもとれる「残念」
「pity」は「哀れみ」という意味で訳されることが多い英単語です。人に対する哀れみを表現する意味合いが強いので、あまり良い響きに聞こえない場合が多いです。使用する場合は注意しましょう。
「pity」を使って「残念」を表現する場合、ニュアンスとしては「sad」の意味と「disappoint」の意味のどちらかで使われる場合が多いです。例文として「It’s a pity」(残念だ)と言う場合、「悲しい」気持ちが強いのか、「失望」の気持ちが強いのか、どちらに重きを置くかを考えて発言すると良いでしょう。
英語の「bummer」を使った「残念」
スラング表現のくだけた「残念」
スラング表現として一部の地域で使われるのが「bummer」(バマー)です。「残念」を表す形容詞で、相手に同情する場面よりかは、自分に嫌なことがあったときに嘆くシーンでよく使われます。
例文として「What a bummer!」で「最悪!」や「超ガッカリだよ!」など、自分の思い通りにいかなかったときに使うことが多いです。反対に相手の不運な出来事に対して使う場合、「bummer」は軽い言葉なので状況判断が大切です。相手が本当に大変な目に遭った場合などには使用しない方が良いでしょう。
まとめ
「That’s too bad」など代表的なフレーズを1つ覚えよう
今回は様々な「残念」に関連する英語フレーズをご紹介しましたが、どの表現にも意味に大きな違いはありません。ネイティブスピーカーも口癖になっているフレーズが人によって異なるので、使う頻度は区々です。まずは自分の覚えやすいフレーズを1つ覚えて、実際に会話の中で使ってみて下さいね。