今は何をするにもネットから予約ができて、とても便利ですよね。レストランからホテル、フライトの予約までネットで簡単に出来てしまいます。しかし、現地から電話でレストランを予約したり、急遽日程が変更になって今日の宿を取らないといけない場面も多々あると思います。この記事では英語を使った電話やメールでの予約方法や、「予約」に関する代表的な英語フレーズを複数取り上げ、ニュアンスの違いを解説します。
目次
「予約」を英語で表す単語は2つ
英語の「reserve」を使って表現する場合
動詞の「reserve」+「予約する物」で表現
動詞の「reserve」を使って文を組み立てるフレーズは、「予約したよ!」と事後報告するときなんかに便利ですね。そんなときは動詞の過去形を使い、「I reserved~」と空欄の部分に予約したものを入れると文が完成します。ただしネイティブは「I reserved a restaurant」とは言いません。この表現の場合、レストランを貸し切るニュアンスになってしまうからです。
仮にレストランを予約した場合「I reserved a table」と、テーブルを確保したと伝えます。ホテルなら「room」(部屋)、映画なら「seat」(席)のように予約する物を目的語にします。これらのセンテンスだけでも十分に伝わりますが、より相手に詳細を伝えたいときは、前置詞の「at」を後ろに付けて「I reserved a table at (restaurant’s name) 」と具体的に表現できます。
付随情報を付け加えるときに注意したいのが、何時に予約したか時間を伝えるときの前置詞は、基本的に「at」ではなく「for」を使う点です。「at+時間」を使ってしまうと、「予約」という行為をその時間にしました、という意味に捉えられてしまうからです。また、このケースで時間の後には「o’clock」を忘れずに。「for+数字」のみで文を構成すると、「何名」で予約しています、の意味に勘違いされてしまいます。
「make」と相性の良い名詞の「reservation」
「make」を「作る」と覚えてしまっている方は、どこか違和感を覚えるかもしれません。「make」にはモノの状態を変化させる作用があります。例えば何か物事を決定するときは「make a decision」と言い表すことができます。決まっていない状態を、決定した状態に変化させました。「make a reservation」に関しても、予約の無い状態を、予約アリにするということですね。
例文を挙げると、「Can I make a reservation?」(予約できますか?)と表現できます。また、「I’d like to make a reservation」(予約したい)と平常文で言い表すことも可能です。日本人が気にする「フォーマル」or「カジュアル」の観点から述べると、「make」+「reservation」のセットが一番丁寧な言い回しです。なので失礼に値しないフォーマルなフレーズを一つ覚えるなら、この表現が適切と言えるでしょう。
英語の「book」を使って表現する場合
動詞の「book」+「予約する物」で表現
名詞で使われる「本」の意味が一般的な「book」ですが、「予約する」という動詞でもよく使われます。「book」も「reserve」同様、「予約する物」とセットで使います。例えば航空券を予約するときは、「book a flight ticket」と表現できますね。
名詞を使って「make a booking」とはあまり言わない
名詞にすると「booking」ですが、「reservation」を使ったフレーズのように「make a booking」とはあまり言いません。予約を意味する「book」は動詞で使うのが一般的です。
「予約」を表す英語の使い分け
英語の「reserve」と「book」の違い
国によって使用頻度が異なるだけでニュアンスに大きな違いはない
アメリカでは「reserve」が好んで使われ、イギリスでは「book」を使用する傾向にあります。実際にアメリカに住んでいる方に違いを聞いてみると、「book」は不自然に聞こえる、と返答がきました。またイギリスの方にも同じ質問をしてみると、「book」の方が言いやすいから使っている、と返ってきました。
そこでアメリカ英語とイギリス英語の中間に位置するカナダの方に聞いてみると、「reserve」はフォーマルな表現で、「book」はどちらかと言うとカジュアルな表現になるという回答をもらいました。このように、「予約」を表現する英語の使い分けに関しては国柄や個人差があるので、行く国々によって言い回しを変えると良いでしょう。
「予約」を英語で表すもう一つの単語
英語の「appointment」の使い方
病院の医師や髪を切る美容師など「人との約束」に使う
医師に診察してもらう病院や美容師に髪を切ってもらう美容院。「予約する物」と一緒に使う「reserve」や「book」とは異なり、「appointment」は医師や美容師へ予約を取る意味合いで使われ、「予約する人」と併せて文を組み立てます。日本語でもよく「アポをとる」という表現がビジネスシーンで使用されていますね。
かかりつけ医がいる場合には「I make an appointment to see the doctor」と表現できます。また、指名はせずに単に予約するだけなら「I make an appointment for a haircut」とも言えますね。注意すべきポイントは、アポイントメントが母音から始まる名詞のため、冠詞が「an」になる点です。
英語で実際に「予約」をしてみよう
英語でレストランの「予約」をする場合
電話での一般的な流れ
海外では日本ほどネットでの予約が正確ではなく、特に飲食店などでは予約できていなかったケースも目立ちます。大切な「予約」は電話が確実です。
自分「I’d like to make a reservation for two at 6pm」
(夜6時に2名で予約をお願いしたいです)
お店「Sure, can I have your name and phone number?」
(畏まりました。お名前とお電話番号を教えて頂けますか?)
自分「I’m (名前) and my phone number is at 000-000-0000」
(私の名前は〇〇で、電話番号は000-000-0000です」
お店「Great, your reservation is confirmed」
(ありがとうございます。予約を承りました)
メールの定型文
Dear Sir or Madam,
(ご担当者さま)
I’d like to make a reservation. Please find the details below.
(下記の内容で予約をお願い致します)
Date: 1 January 20XX
(日付:20XX年1月1日)
Time: 6pm
(時間:午後6時)
Name: Taro Yamada
(名前:山田太郎)
Number of people: 2
(人数:2名)
Contact information:000-000-0000
(電話番号:000-000-0000)
Other: I’m allergic to eggs.
(その他:卵アレルギーです)
Kind regards,
(宜しくお願い致します)
Taro Yamada
英語でホテルの「予約」をする場合
電話での一般的な流れ
ホテルの予約は基本的にネットから、日本で済ましておくと思います。しかし、「今日泊まるホテルがない!」などのイレギュラーやあえて計画の立てずに旅行をする方もいますよね。
自分「Do you have an available room for tonight?」
(今日空いてる部屋はありますか?)
宿主「We have one bedroom available for $100」
(一部屋空きがあります。宿泊料金は100ドルです)
自分「Great, can I take it?」
(いいですね、それでお願いできますか?)
宿主「Sure, the check in is from 3pm, do you know our location?」
(もちろんです。チェックインは午後3時からです、場所は分かりますか?)
自分「Yes, I checked on google, so I will be fine finding your hotel」
(はい、Googleで調べたので大丈夫です)
メールの定型文
To whom it may concern,
(ご担当者さま)
I’d like to make the following reservation.
(下記の内容で予約をお願い致します)
Date of Check In:Jan.10,20XX
(チェックイン:20XX年1月10日)
Date of Check Out:Jan.20,20XX
(チェックアウト:20XX年1月11日)
Number of people:1 Adult
(宿泊人数:大人1名)
Type of Room:Single room
(部屋のタイプ:シングル)
Type of Payment: by credit card
(支払い方法:クレジットカード)
Sincerely,
(宜しくお願い致します)
まとめ
英語で予約するときは国によって動詞を使い分ける
今回は英語で「予約」を表現する単語を複数紹介しました。国によって多少のニュアンスの違いはあるものの、意味は同じです。旅行先や出張先がどこの国かによって、「reserve」と「book」を使い分けすることができると良いですね。