英語で「安心した」と言いたい場合、どんな表現の仕方をすればよいのでしょうか。良い知らせを聞いた時、心配事が解決した時、「安心した」と咄嗟に言いたくなりますよね。今回はネイティブが実際に使用する便利な英語フレーズを幅広く解説。日本語の「安心した」には様々な意味合いが含まれているので、それぞれのニュアンスに相当する英語フレーズを是非チェックしてみて下さい。
目次
ネイティブが「安心した」と言うのはどんな時?
そんな状況は意外と日常茶飯です。無くしていた鍵が見つかった時、友人の風邪が直った時、自信の無かったテストになんとか合格した時、相手に信頼の気持ちを伝えたい時など。この様に、状況によって使われる「安心した」にはそれぞれ異なったニュアンスが含まれます。こうした細かいニュアンスをしっかりと理解して、ネイティブの様に使い分けてみましょう。
「安心した」を意味する英語表現の使い分け
良い知らせに対する「安心した」
I’m relieved to hear that
(それを聞いて安心しました)
「relieved」は形容詞で「安心した」を意味します。また、動詞の「relieve」の場合、「安心させる、苦痛や不安を取り除く、和らげる」と言う意味も持ちます。良い知らせを聞いて心配の念が取り除かれた、といったニュアンスですね。どんなシチュエーションでも使える便利なフレーズです。
What a relief!
(ホッとした!)
ここで使われている「What a」は「なんて〜なんだ」のような言い回しの表現になります。「あぁ、良かった!」と感情的に思わず言う様な感嘆表現に近く、少し砕けた表現になります。また「relief」は名詞で「安堵、安心」を意味します。咄嗟に使えると、スムーズに相手へ感情が伝えられます。
I became at ease
(安心しました)
「ease」は名詞で「気楽、安心」を意味し、「became」は「become」の過去形で「〜な状態になった。」を意味します。直訳すると「安心した状態になりました」となります。心配な状態から安心した状態になった、と言うニュアンスを伝えられるので、相手を安心させる事ができるフレーズです。
What you said assured me
(あなたの言葉で安心しました)
「assure」は動詞で「安心させる、保障する」を意味します。また、ここで使われている「what」は「何を?」を表す疑問代名詞ではなく「事、物」を表す関係代名詞として使われています。直訳すると「あなたの言った事は私を安心させました」となります。相手の言葉への安心感を伝えることができるフレーズです。
疑問代名詞は「what/who/where」などの疑問文の中で疑問の「事、人物、場所」などを指す言葉です。また、関係代名詞は「what」の他にも「that/which」などがあり「あの、どの」と言った、2つの別々の文を関連付ける機能を持つ代名詞です。ここでは、「あなたが言った事」と「安心させられた私」という2つの文が1つになって表現されていますね。
問題の解決に対する「安心した」
Thank God!
(良かった!)
日本語の「あぁ、ありがたい!」や「助かった!」といったニュアンスの感嘆表現です。「god」の部分を省略せずに「goodness」と言うことも多いですね。「神様ありがとう!」と安堵したことから思わず口を衝いて出てしまうような英語フレーズです。
You had me worried
(心配しちゃったよ)
「worried」は形容詞で「不安な、心配して」を意味します。また「You had me」は直訳で「あなたは私を捕まえた」となり、そのイメージが転じて「あなたが私を〜な状態にした」と言う意味で使われます。よって「あなたは私を心配な気持ちにさせた。」となり、相手に「心配してたんだから!」と言うニュアンスが伝わります。
I’m so glad to hear that
(それを聞いてすごく嬉しいよ)
「glad」は形容詞で「嬉しい、喜ばしい」を意味します。問題が解決した友人やビジネスシーンでの同僚の報告に対して「良い報告が聞けてすごく嬉しいです」と伝えることができます。もちろん安心感も伝えられますが、こちらまで嬉しい気持ちになった、と言うニュアンスが強く伝わるフレーズです。
苦労をねぎらう「安心した」
I’m glad you’re OK
(あなたが無事で良かったよ)
ここで使われる「OK」は形容詞で「心配などがない状態」を意味し、返答や相槌などで使われる承認の意味とは異なります。事故にあったものの無事だった友人や、何か問題を乗り越えて今は大丈夫になった人に対して「あなたに何も問題がなくて嬉しいです」と伝えるイメージで使われます。相手を労う優しいフレーズですね。
you must have been relieved at that
(それは安心ですね)
「must be」は「きっと〜でしょう」「〜に違いない」と推測の意味で使われます。ここでは過去分詞の「been」が使用されているため、現在完了形だとわかります。「あなたはもう、その問題が解決して安心した状態に違いないですね」と、相手の心情を察して決め込むような英語表現です。
Good for you
(良かったですね)
直訳すると「それはあなたにとって良い事ですね」となります。相手を労ったり、「良かったね」と伝える優しいフレーズです。短くて覚えやすく、ネイティブスピーカーもよく使うフレーズなので、咄嗟に使えると会話が弾みます。最後の「you」の語尾を少し上げて発音すると、よりスムーズに感情を伝える事ができますよ。
信頼を寄せる「安心した」
I feel peaceful with you
(あなたといると安心する)
「peaceful」は形容詞で「平和な、平穏な」を意味し、直訳は「あなたの側では平穏を感じる」です。日本語の自然な言い回しに言い換えると「あなたといると穏やかな気持ちになるよ」のような、一緒にいると安心できる相手に伝える表現ですね。また、「peaceful」は少し詩的なロマン溢れる表現なので、親友や恋人など、特別な相手にぴったりなフレーズです。
I feel at ease when I’m with you
(あなたといると気楽だよ)
前置詞の「at」を用いることで「安心な状態」と言うコアイメージが付帯します。直訳すると「あなたといる時、気楽な状態でいられるよ」となり、相手に信頼を寄せている事を伝えられます。気の置けない友人や同僚に使うと喜んでもらえて、関係も深まる素敵なフレーズです。
You always make me feel at ease
(あなたはいつも私を安心させてくれる)
「always」と言う副詞は「いつも、常に」を意味し、身近で仲の良い相手に使える温かみのあるフレーズです。「make」は動詞として「作る」の意味の他にも、「〜させる」と言う使役の意味で使うことが可能。「あなたがいつも私を安心な気持ちにさせる」のようなニュアンスの、少し粋で詩的なフレーズです。
まとめ
「安心した」を英語で表現できると会話が柔らかくなる
色んなニュアンスを含んだ「安心した」があり、覚えて使い分けると会話の幅が広がります。慣れてくると、自然に相手を労ったり安心感を伝えることができるようになりますよ。是非、シーンに応じて使い分けてみてくださいね。