何かのお礼に奢ることや、今日は気分が良いから奢るなど、誰かに代わってお金を出す行為は日本ではよくある光景です。そして、海外でも「奢り」の文化はあります。「奢るからご飯行こう」と誘い文句としても使われますし、「割り勘」という文化も存在します。さて、英語で「おごる」はどう表現すれば良いのでしょうか。
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「私のおごりです」を英語にすると…
「It’s on me」と言います
前置詞「on」のイメージは、何かの面に接している接触関係を表します。ここでは「責任」を自分に課すイメージですね。お金を支払う義務を自分が請け負う、そんな表現になります。
唐突だと相手もびっくりするので、奢る理由を前にくっつけてあげると良いかもしれません。「あなたには仮がある」という意味のフレーズでよく使われる「I owe you」とセットで覚えると良いでしょう。「I owe you one, dinner is on me」で、「あなたには恩があるから、ご飯おごるよ」のようなニュアンスになります。
「It’s my treat」は少し丁寧
カジュアルではなく、少しビジネスシーン寄りにする場合は、「treat」を使うと良いでしょう。「treat」には「待遇する・もてなす」の意味があるので、「奢る」というよりかは「ご馳走する」と訳すのが的確です。
逆にご馳走してほしいときは「Can you treat me today?」(今日おごり?)と冗談交じりに聞いてみても良いかもしれませんね。ハロウィンの合言葉になっている「Trick or treat!」は、直訳すると「”いたずら”か”もてなし”か」の二択を迫っているわけです。耳に残るフレーズを合わせて覚えると、単語の意味が頭に残りやすいですよ。
「割り勘にしよう」を英語にすると…
「Let’s split the bill」と言います
割り勘にしたい場合は、「split」という単語を使います。「split」のイメージは縦に引き裂く。つまり、「bill」(請求書・お勘定)を分割して二人で分けよう、というようなニュアンスになる訳です。相手に割り勘を強要していると思われたくないのであれば、「Should we split the bill?」(割り勘にするべき?)と一言断りを入れてみても良いかもしれませんね。