「捨てる」という言葉は日常生活でとてもよく使いますよね。しかし、いざ英語で言おうとすると中々出てこない表現でもあります。今回は「捨てる」を表す様々なニュアンスの英語フレーズをご紹介。同じような意味のフレーズはいくつか知っているけれど、使い分けが難しいと悩んでいる方も参考にしてみてくださいね。
目次
「捨てる」を表す英単語の使い分け・違い
投げ捨てる場合は「throw」
一般的な表現は「throw away」
「throw」は「投げる」という意味の動詞。そこに「away」を加えることで「遠くに投げる」、「捨てる」というニュアンスが生まれます。レストランやカフェ、宿泊先などでゴミが出た時に「このゴミを捨ててもらってもいいですか?」と伝えられたら便利ですね。そんな時は「Could you throw this trash away?」などと言うことができます。
ちなみに「ゴミ」はアメリカ英語で「trash」「garbage」、イギリス英語で「rubbish」と言います。
「throw out」とも表現可能
こちらも一般的な表現としてよく使われ、「throw away」とニュアンスは殆ど同じです。言いやすい方を使うのがおすすめ。「throw out」は「捨てる」の他に、「追い出す/解雇する/却下する」といった意味も持ちますよ。
上から落とす場合は「put」
ゴミ箱へ置くように入れる「put 〜 in」
「put」は「入れる/のせる/置く」などの意味を持つ動詞です。「これをゴミ箱に入れてもらえない?」は「Can you put this in the (rubbish) bin?」と言うことができます。
ちなみに「ゴミ箱」はアメリカ英語で「trash can」「garbage box」、イギリス英語では「rubbish bin」または「bin」と言います。
下から投げ入れる場合は「toss」
少し格好良く聞こえる「toss out」
コインを投げて、その裏表でゲームの先攻後攻を決めることを「coin-toss(コイントス)」と言いますよね。「toss」には「(下から)軽く放る」といった意味があり、「ゴミを放る」といったニュアンスで使うことができます。ネイティブスピーカーの間ではよく使われる表現なので、格好良く英語を使いたい方におすすめのフレーズです。
ゴミを出す場合は「take」
ゴミを外へ出しに行くなら「take out」
「take」は「取る/持っていく」という意味を持つ動詞です。「ゴミを外へ(out)持ってく(take)」というニュアンスで使います。「ゴミを出す」という意味での「捨てる」は「throw away」とは言わないのでご注意を。
放り捨てる場合は「chuck」
ゴミを捨てるスラング表現
「chuck」は「投げる」といった意味を持つ動詞です。カジュアルな口語として使われます。単体でも「捨てる」といった意味になりますが、「chuck out・away」と言うこともできます。スラングなので、フォーマルな場面で使わないように気をつけましょう。
ポイ捨ての場合は「litter」
ポイ捨て禁止の看板は「No Littering」
「litter」は名詞で「ゴミ・がらくた」。動詞では「ゴミで散らかす」といった意味を持ちます。ポイ捨てを禁止する時の表現として、「Do not litter」や「No Littering」がよく使われます。
断捨離の場合は「get rid of」
不要な物を取り除く・追い出す
「get rid of」は「捨てる」という意味がありますが、ゴミに対してというよりは「不要な物/もう使用しないもの」に対して使われることが多いです。したがって「get rid of clothes」(服を断捨離する)といった表現ができます。
また「get rid of pain」(痛みを取り除く)、「get rid of anxiety」(不安な気持ちを取り除く)というように、病気や不快な気持ちに対しても使用することができます。
フォーマルな場面では「dispose」・「discard」
「dispose of」は処分するニュアンス
「dispose」は「配置する/処分する」という意味を持つ動詞。「捨てる」という意味がありますが、フォーマルな場面で使われることが多いです。「Please dispose of trash properly」(ゴミはきちんと処分してください)といった看板や張り紙などの注意書きでよく使用されます。
「discard」は人の習慣や考え方を捨てるときにも
こちらも「dispose」と同様にフォーマルな場面で使われることが多く「(不要になった物を)捨てる/放棄する」といった意味を持ちます。「断捨離」を堅い言い方にしたようなニュアンスですね。「I discarded my old shoes」(私は古くなった靴を捨てた)と言うことができます。
また「discard old habit」(古い習慣を捨てる)、「discard my prejudice」(先入観/偏見を捨てる)といった使い方もできます。
見捨てる場合は「abandon」
飼育放棄は「abandoned pets」
「abandon」は「見捨てる/(途中で)放棄する」という意味を持つ動詞です。「He abandoned his friend」(彼は友達を見捨てた)といった使い方が出来ます。
また「捨てられた(飼育放棄された)ペット」は「abandoned pets」と言いますが「育児放棄」には「child neglect」が正しい表現となります。
望みを捨てる場合は「give」
断念するニュアンスを出すなら「give up」
「give up」は意味を知っている方も多いのではないしょうか。基本的には「諦める」という意味ですが、「(人)との関係」や「習慣」を「捨てる/やめる」といったニュアンスで使うことができます。
例えば「I gave up my boyfriend」で「私は彼氏と別れた」、「I gave up my baseball team」で「私は野球チームをやめた」と言うことができます。
まとめ
用途に応じた「捨てる」の表現を学ぼう
「捨てる」には、用途によって様々な表現の仕方があります。また、友達との間やフォーマルなシーンなど、場面によって言葉を使い分けることができたらいいですね。まずは基本の表現「throw away」から覚えて、日常生活の中で使ってみてはいかがでしょうか。