「かもしれない」の英語表現まとめ!可能性の程度ごとに徹底解説

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推量を表す「~かもしれない」は英語で何と言うのでしょうか。日常会話で頻繁に使用される英語の推量表現には、似通った意味の言い回しがたくさんあります。そして、ネイティブスピーカーは話す内容によって、起こり得る可能性や程度の違いを見極め無意識に使い分けています。今回は、使い分けが難しい助動詞や副詞の推量表現を中心にニュアンスの違いを明確にします。自分のイメージを相手へ適切に伝える手段として役立てて下さいね。

「かもしれない」を助動詞で表現

「might」を使う場合

可能性は30%

「might」は少し低めの可能性を示す推量の表現になります。「可能性はあるけれど、実現するかどうかは怪しい」と言う様なニュアンスを含みます。とても控えめな表現なので、相手に何かをさりげなく忠告したい時や、確信のあまり無い話題をする時によく使われます。相手に気を使ったり、何かを控えめに相談したりする事ができる表現なので、覚えておくと便利です。

「might」を使用した英語フレーズ・例文

I might go to Tokyo someday
(いつか東京に行くかもしれない)

控えめな「might」と、遠い日を表すニュアンスを含む「someday」を使っているので「いつ実現できるかは分からないけど、東京に行こうと思っている」と言う、実現性の低い話題だと言う事が、相手に伝わる例文になっています。

「may」を使う場合

可能性は40%

「may」は「might」よりも高い可能性を示す推量表現になりますが、それでもとても控えめな印象を持ちます。「もしかしたら実現するかもしれない」と言う可能性は感じるものの、確信までは持てない様な話題や事柄を表現する事ができます。また「may」は推量の他にも、「〜しても良いですか?」と言う許可表現や「〜します様に」と言う祈願表現の意味も持つので、ついでに覚えておくと良いかもしれません。

「may」を使用した英語フレーズ・例文

It may be sunny tomorrow
(明日は晴れるかもしれない)

「may」は確信の無い予測であるニュアンスを含むので、「天気予報は見ていないけど、雲が少なくなってきたから明日は晴れるかもしれない」と言う様な、少し曖昧だけど根拠のある判断、と言う印象を与える例文です。

「could」を使う場合

可能性は20%

「could」は「その可能性も無いとは言い切れない」と言う様な、実現性のかなり低い推量表現になります。実現性の低い仮定の話や、非現実的な話をする時などによく用いられます。控えめで、とても可能性が低い表現であるため「そうであるかもしれない、そうであるはずだ」と言う淡い願望を表す時にも使えます。

「could」を使用した英語フレーズ・例文

It could be true
(それは本当かもしれない)

「could」によってこの例文は「にわかには信じ難い事だけど、可能性が全く無いわけでも無い」と言う様なニュアンスを含みます。また、会話の流れによっては「それはもしかしたら本当かもしれない」と言う淡い希望を示す様な印象も与えます。

「can」を使う場合

可能性は50%

「can」は可能性が割と高い、実現し得る事を示す推量表現です。また「その可能性がある、それができるだろう」と、判断する様なニュアンスを含みます。「may」は「それは実現するかもしれないし、実現しないかもしれない」と言うあくまで推測の範囲を超えませんが、「can」は「それは実現するだろう」と状況や成り行きを見て判断しているイメージです。

「can」を使用した英語フレーズ・例文

He can tell a lie
(彼は嘘をつくかもしれない)

「can」によってこの例文は「彼はかなりの確率で嘘をつき得る」と言うニュアンスを含みます。また、判断しているイメージを与えるので「彼は今までもよく嘘をついてきたから、きっとまた嘘をつく」と言う様な背景や状況を相手に感じさせます。

「should」を使う場合

可能性は70%

「should」はかなり高い可能性を示す推量表現です。「それはきっと起こるに違い無い、起こるはずだ」と言う様な強めの実現性を表す事ができます。「may, might」と言う単なる憶測と比べて、義務感や決まり事の様なニュアンスを含むので、少し堅い様なイメージを相手に与えます。確信を持っている話や、実現する予定の話などをする時に用いられます。

「should」を使用した英語フレーズ・例文

she should be there
(彼女はそこにいるかもしれない)

「彼女はそこにいるはずだ、いるに違い無い」と言う様な強い可能性を「should」によって表している例文です。また例文の背景として、何か約束をしていて「彼女はそこにいるべきだ」と言う義務感のニュアンスも感じさせます。

「ought to」を使う場合

可能性は80%

「ought to」は「それは起こるはずだ、起こって当然だ」と言うニュアンスを含む非常に高い可能性を持った推測表現です。「should」と同様に「ought to」も義務や約束の様なイメージを持っているので、少し型式ばった印象を相手に与えます。また、状況や感情で判断する憶測と違い、規則や法律に基づいた判断の場合に用いられます。一番の特徴としては「should」は個人的に「そうであるべき」と判断しているのに対して、「ought to」は客観的に見て判断しているイメージを持ちます。

「ought to」を使用した英語フレーズ・例文

It ought to rain tomorrow
(明日は雨かもしれない)

「ought to」を用いる事によって、天気予報など明確な情報から「明日は雨だろう」と判断しているニュアンスを含む例文になります。「天気予報の予測どうり明日は雨に決まっている」と言う様に、個人の見解では無く客観的な判断で使われるので、相手に信憑性の高い情報を伝える時に役立つフレーズです。

「would」を使う場合

可能性は90%

「would」は「きっとそれは起こるだろう、当然の事実だろう」と言う確信に近い推量表現になります。使用する感覚としては「あらゆることから判断して、それは起こるに決まっている」と言う様なイメージです。よくある場面としては、海外へ旅行に行く友人に「英語はあなたの役に立つかもしれないよ」と決まり切った情報を、それとなく提案する時などで使われます。

「would」を使用した英語フレーズ・例文

He would pass the exam
(彼は試験に合格するかもしれない)

「would」を用いることで、その他の推量表現で示すよりもはるかに高い現実性を意味している例文です。「きっと彼は合格するに違い無い」と言う様な、確信を持った印象を相手に与えます。彼の今までの頑張りや、成果を見て判断している様な背景を感じさせます。

「will」を使う場合

可能性は100%

「will」を使った推量表現は、推量と言うよりは「ほとんど事実に基づいた確実性のある判断、明確な予測」と言うイメージです。「この浮き輪は水に浮くだろう」と言う様な、至極当たり前で確実に起こり得る推測を話す際などに用いられます。確信に満ちていて鮮明な予測である、と言うことを相手に伝える事ができます。

「will」を使用した英語フレーズ・例文

She will arrive soon
(彼女はもうすぐ到着するかもしれない)

「彼女はもう間も無く到着する」と言う確信に満ちた推測のイメージを「will」で表現しています。彼女から「もう直ぐ着く」とメッセージを受けた誰かが、未来に確実に起こる事として、その事実を伝えている様な印象を受ける例文です。

「かもしれない」を副詞で表現

「maybe」を使う場合

可能性は40%

「maybe」は「もしかしたら起こるかもしれない、可能性がある」と言う様な低めの実現性を示す推測表現です。助動詞の「can」よりやや低いくらいをイメージして使うと良いかもしれません。また「maybe」は副詞なので、「多分ね」と言う様に相手に一言で返したり、何かを切り出す前に使ったりするフレーズとしても覚えておくと便利です。

「maybe」を使用した英語フレーズ・例文

Maybe it will rain tomorrow
(たぶん明日は雨かもしれない)

「maybe」が用いられているので、あまり確信が持てない情報である事が伝わる例文です。「今は晴れているけど、あっちには雲が多いから雨が降るかもしれない」と言う様な、個人的で、天気予報の様な確実な情報からは判断していない様なイメージです。

「perhaps」を使う場合

可能性は30%

「ひょっとすると起こるかもしれない、もしかすると実現するかもしれない」と言う様なとても不確かで実現性の低い推量表現です。「maybe」よりも不確実な印象を与えるので、「もしかしたらそうかもしれない」と言う様な曖昧なことを話す際によく使われます。「maybe」の様に一言で返すフレーズとしても使えますが、「perhaps」は「そうかもね」と言う様な、少々素っ気ない印象を相手に与える事もあるので、使う際には注意が必要です。

「perhaps」を使用した英語フレーズ・例文

Perhaps he will come
(もしかしたら彼は来るかもしれない)

「ひょっとすると彼は来るかもしれない」と言う様なとても不確実で実現性の低いニュアンスを「perhaps」によって表している例文です。例えば誰かに、彼がパーティーか何かに来るかどうか、を尋ねられたとして、この例文の様に「perhaps」を使って答えたとすると、それを聞いた人は「おそらく来ないだろうな」と判断してしまうでしょう。

「probably」を使う場合

可能性は70%

「probably」は「十中八九起こるだろう、ほぼ確実にそうなるだろう」と言う様な高い可能性を示す推測表現です。確信を持っていることを誰かに伝える時や、状況から実現すると判断できることを話す時などに用いられます。多少の推量を含んでいるので確定していることは表現できませんが、相手には確信の高い話だと言う事が十分に伝えられます。

「probably」を使用した英語フレーズ・例文

The party is probably fun
(そのパーティーは楽しいかもしれない)

「そのパーティーはきっと楽しいに違い無い」と確信的に思っていると言う事が「probably」で表現されている例文です。そのパーティーについて人から聞いたり、見かけたりして「絶対に楽しい」と判断している様な印象を受けます。

まとめ

推量表現の感覚をつかむ

「かもしれない」を表す推量表現は、細かいニュアンスや印象の違いによって使い分けされています。助動詞や副詞など、文法も異なるので少々ややこしいイメージを持ってしまいがちですが、会話の中で積極的に使ったり、相手が使っているところを注意深く聞いたりしているうちに表現の感覚を掴む事ができます。最初のうちは混乱してしまうかもしれませんが、少しずつ覚えてみてください。

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