「自業自得」を表す英語フレーズまとめ!【ことわざも】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「自業自得」を英語で表すと、何といえばよいでしょうか。日本語でも、このほかに「因果応報」や「ばちが当たった」「当然の報いだ」などのように、似た意味を表す表現がたくさんありますよね。どんな場合にどんな表現が適切か、ここでは、さまざまな表現のニュアンスの違いが分かるように、例を挙げて紹介したいと思います。

「自業自得」は英語で?

英語で「 Karma」

「Karma」は日本語では(カルマ)と発音されますが、英語では(カーマ)のような発音になります。直訳で「業」という意味なので、「自業自得」の英訳としては最も簡潔でニュアンスの近い言葉だと言ってよいでしょう。文中で「Karma」または「It’s Karma」のように使います。通常、最初のKは大文字で表記されます。

「自業自得」と似た意味のフレーズ・例文

相手を咎める場合

You deserve it

(罰が当たったんだよ)

「ばちがあたった」「悪事身に返る」といったニュアンスでしょうか。直訳すると「あなたはそれに値する」という意味なので、良いことにも悪いことにも使えます。悪い意味で使う時は、例えば次のように言うことができます。「After all the torture you gave me, you deserve it」(あれだけ私を苦しめたのだから、悪事が身に返ってきたんだよ)「torture」は苦しみという意味です。

You asked for it

(君がそう望んだんだろう)

直訳すると、「あなたがそれを望んだ」となります。文脈によって、そのままの意味で使われることもありますが、「自業自得」という意味にもなります。例えば、次のように使います。「Feeling bad? I told you not to stay late at night. You asked for it」(体調悪いの?夜更かしするなって言ったよね。自業自得だよ)

You made your bed

(自分が蒔いた種だ)

直訳すると、「あなたがベッドメイクをした」となり、自分で敷いた布団に自分が寝ると言う意味です。敷き方が悪ければ気持ちよく眠れないですよね。この言葉は、「Now, lie in it」(そこで寝なさい)と続くのですが、会話の中ではしばしば省略されます。「自分で蒔いた種だ」といったニュアンスだと覚えておくとよいでしょう。

原因と結果に焦点を当てる場合

Serves you right

(それ見たことか)

直訳すると「正しい報いを与えている」となり、してきたことが悪ければ、悪い結果が返ってくると言う意味です。日本語の「それ見たことか」「ざまあみろ」に相当し、英語では「It’s Karma」と同じくらいよく使われる表現ですよ。口語では主語の「It」はしばしば省略される傾向にあります。

Just deserts

(当然の報い)

「desert」には名詞で「当然の報い」という意味があります。「砂漠」という意味でもよく使われますね。気を付けなくてはいけないのが発音です。「砂漠」という意味では最初の「de」を強く発音しますが、「報い」という意味では「ser」のところにアクセントを置きましょう。複数形で用いられ、「He got his just deserts for stealing money」(彼はお金を盗んで当然の報いを受けた」のように使われます。

Poetic justice

(勧善懲悪)

直訳すると「詩的な正義」ですが、これはもともと、文学作品で使われる言葉で、「勧善懲悪」に最もニュアンスが近いでしょう。「勧善懲悪」とは「善を勧め悪を懲らしめる」の意味です。例えばハリウッド映画で言うと、最終的に正義が勝って悪が滅びると言ったことです。ハリウッドはヒーローものが盛んですよね。

「自業自得」と似た意味のことわざ

自然の摂理を強調する場合

What goes around comes around

(因果は巡る)

直訳すると「向こうに行くものはこちらに返ってくる」で、自分のしたことは良いことも悪いこともすべて自分に返ってくるという意味です。「自業自得」の意味としては、「因果応報」や「ツケが回ってくるよ」などのニュアンス。良い行いが返ってくる場合は「情けは人の為ならず」と訳すこともできます。

Chickens come home to roost

(人を呪わば穴二つ)

「roost」は寝る場所や家を意味するので、直訳すると、「鶏はねぐらに帰ってくる」となります。これもやはり、自分のしたことはすべて自分に返るという意味です。日本語のことわざでは、「人を呪わば穴二つ」や「爾に出ずるものは爾に反る」のほかにも「因果の小車」や「天に唾す」など、ニュアンスの近いものがいくつかあります。

責任の所在を強調する場合

As you sow so shall you reap

(蒔いたように刈り取るべし)

「sow」は種などを蒔くの意味、そして「reap」は刈り取るの意味です。この表現はことわざなので古い言い方ですが、これをベースにして、さまざまな表現がありますよ。ショーンメンデスのヒット曲「Stiches」の中にも「I’m gonna reap what I sow」(自分で蒔いた種は自分で刈り取ろう)というフレーズが出てきます。

Sow the wind, reap the whirlwind

(風を蒔いて旋風を刈る)

意味やニュアンスは上の例と似ています。同じく「sow」と「reap」が使われていますね。「whirlwind」は「旋風」「嵐」といった意味なので、自分が起こした風が、巡り巡って大嵐のようになって批判を浴びることがあると言う意味です。口語では「He reaped the whirwind」(彼はツケを払ったのね)のように、「reap the whirlwind」の部分だけを使います。

まとめ

「自業自得」を簡潔に表すのは「Karma」

「Karma」は本来の仏教的な意味合いでは必ずしも悪いものとは限らないのですが、英語で「自業自得」と言いたい時は、「Karma」「It’s Karma」と言えば正確に意味が通じるでしょう。ニュアンスの違いを伝えたい時は、ここで紹介した例を参考にして、もっともシチュエーションの近いものを選んでくださいね。

あなたにおすすめ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*