レストランを英語で!【予約や注文時の会話表現も】

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英語学習者の皆さんは、海外のレストランで、英語で注文をしてみた経験がありますか。食事をする場所も、気軽に一人で入ることができるカフェやファストフード店、誰かとワイワイお酒を飲んだり食べたりするお店など、様々ですよね。今回は「レストラン」の英語での言い方や、レストランの種類別の言い方を学んでみましょう。また、レストランで使うことができる会話表現もご紹介しますので、海外のレストランで使えるように練習をしてみましょう。

「レストラン」は英語で?

英語で「restaurant」

日本語にもなっている「レストラン」は、英語の「restaurant」を、日本語で発音しやすいようにカタカナで表したものです。いくつかレストランがある場合は、「restaurants」と複数形になります。「restaurant」という単語は、もとはフランス語の「restaurer」、「回復させる」という単語に由来しています。16世紀のフランスで、健康を回復させるために作られたスープが「restaurant」と呼ばれたのが始まりです。18世紀に入ってから、とある飲食店が「restaurant」という言葉を店名につけたことから、似たような飲食店は「restaurant」と呼ばれるようになりました。私達になじみがある「レストラン」は、英語である前に、実はフランス語だったのですね。

「eatery」という言い方も

特にアメリカでは、「restaurant」の他の表現として、「eatery」、「イータリー」もよく使われます。二つの表現に、大きな違いはありません。日本では「レストラン」と聞くと、ファミリーレストランや洋食屋さん、少し高めのコース料理が出てくるお店をイメージする方が多いのではないでしょうか。反対に、牛丼チェーンや大衆食堂、居酒屋などはレストランとしてあまり扱わないですよね。英語での「restaurant」は、日本でイメージするような場所はもちろん、ファストフード店、大衆食堂なども含め、多くの飲食店を「restaurant」とします。「eatery」も同様に、広く飲食店を指しますので、覚えておきましょう。

発音は「レスタラーント」

「ラン」ではなく「ラーン」と少し伸ばす

「reataurant」は、カタカナで表すと、「レスタラーント」、発音記号では「réstəraːnt」となります。アクセント記号が、「re」についていますので、「レ」の部分を強く読みます。日本語の「レストラン」と比べると、「レスト」と「レスタ」は似ていますが、日本語では「ラン」と短く言い切る部分を、英語では「ラーン」と伸ばしています。伸ばしすぎる必要はないですが、ほんの少しだけ「ラーン」と伸ばして発音してみましょう。

最後の「ト」は、ほぼ聞こえない「ト」

「レスタラーント」の発音を記号で見ると、「réstəraːnt」となり、最後の「ト」は英語では「t」の表記になります。「t」は、日本語の「ト」の発音と全く同じではありません。日本語の「ト」は「t」の音に「o」の音が合わさって「ト」になります。英語の「t」の発音は、とても短く、小さい音なので、単語が「t」で終わっている場合、「t」の音はほとんど聞こえません。語末に「t」が来る場合は、ほぼ聞こえないくらいの音で発音をしてみると、より英語らしく聞こえます。

「レストラン」を意味する英語表現の使い分け

小さいレストランの場合は「diner」

「restaurant」や「eatery」などの食事をする場所の中でも、小さな食堂を「diner」といい、「ダイナー」と読みます。「diner」は、家族経営でやっている小さな食堂や、道路沿いにある軽く食事をできるレストランを指します。よく映画やドラマで、白黒タイルに座席が赤いレストランが出てくるのを見かけますが、そのようなレストランが「diner」のイメージです。また、「diner」には、「食事をする人」という意味もあります。

会社や学校内のレストランの場合は「cafeteria」

日本では、会社や学校の中にある食事をする場所を、食堂と呼ぶのが一般的で、レストランとはあまり言わないですよね。英語でも、そういった場所は「restaurant」ではなく、「cafeteria」、「カフェテリア」と言います。「cafeteria」は、店員さんが席に来て注文や提供のサービスをしてくれるのではなく、自分でトレーに好きなものを取ったり、のせたりするスタイルの食堂を表します。そのため、会社や学校内になくても、同じようにセルフサービス形式のレストランであれば、「cafeteria」と呼びます。

お酒も食事も出すレストランの場合は「bar-and-grill」

日本では、お酒を飲んで食事をするところとして真っ先に思い浮かぶのは居酒屋ですね。海外では、居酒屋と全く一緒の雰囲気のレストランはないですが、近い英語としては「bar-and-grill」を使うことができます。読み方は、「バーアンドグリル」で、最近では、日本でもこの名前がついている飲食店をよく見かけるようになりました。「bar-and-grill」では、バーのようなお酒とおつまみのメニューだけでなく、お酒を飲まない人でも食事を楽しめるような、ステーキや魚などのグリル料理はもちろん、ハンバーガーなどの食事のメニューを楽しむことができます。

「レストラン」での会話表現・例文

レストランを予約するときの英語フレーズ

「I would like to make a reservation for three people for tonight」

(今夜、3名で予約をしたいのですが)

「 would like to」で「をしたい」の意味になります。「をしたい」の英語で、「want to」がありますが、「would like to」は、「want to」の丁寧バージョンのような表現です。今回は、お店側に予約をお願いするため、「would like to」が好まれます。また、主語と「would」は、省略形をよく使い、「I’d」や、「we’d」のような形になることがあります。「to」以下には、動詞が来ますので、「予約をとる」を意味する「make a reservation」を置きましょう。「何名か」や「いつ」の予約かは、「for」を使うことができますので、「for three people」で「3名」、「for tonight」で「今夜」となります。「今週の何曜日」かを表したい時は、「for this 曜日」と言いましょう。

「For what time?」

(何時にしましょうか)

予約をしたい、と伝えるとすぐに聞かれるのが「いつ」や「何時か」ですよね。例文では、先に自ら何名でいつかを伝えてあると仮定して、「何時か」だけを聞く質問にしています。「何時」は「what time」になり、「for」を付ければ「何時の」となります。予約をしたいことを伝える時に、先に何名やいつかを伝えていない場合は、「何名か」や「いつか」を聞かれます。「何名か」は「For how many (people)?」、「いつか」は「For when?」となります。長い文章で聞かれる時もありますが、「what time」や「when」、「how many」を聞き取れば、質問の内容が分かりますので、覚えておきましょう。

「For seven, please」

(7時でお願いします)

「For what time?」で時間を聞かれた場合、同じように「for」を使って返答をすることができます。「for」の後に時間をいれますが、丁寧に表すため、最後に「please」もつけてみましょう。「what time」以外の、「For how many?」や「For when?」の質問に対しても、同様に「for」を使って答えることができます。また、時間に関しては、日本のように「午後7時」を「19時」のように表す習慣が英語にはありませんので、午前と午後をはっきりさせたい場合は、「seven a.m.」や「seven p.m.」のように、「午前」は「a.m.」、「午後」は「p.m.」を使いましょう。

「Could you give me your name and phone number?」

(お名前とお電話番号をいただけますか)

予約がうまくとれそうな場合は、最後に名前と電話番号を聞かれます。「をいただけますか」は「Could you give me」と表現することができます。「名前」は「name」、「電話番号」は「phone number」です。名前を答える時は、「My name is Tanaka」や「I’m Tanaka」と伝えましょう。海外では、日本語の名前は難しく聞こえるため、「Could you spell your name?」のように、スペルを聞かれることがあります。その場合は、「It’s T-A-N-A-K-A」のように、ひとつずつスペルを伝えましょう。また、電話番号は、「It’s 111-333-444」のように、ハイフンごとで切りながら伝えましょう。

レストランで注文するときの英語フレーズ

「Are you ready to order?」

(ご注文はお決まりですか)

レストランでメニューを見ていると、店員さんがかけてくれる言葉です。「be ready to」で「する準備ができている」という意味になります。今回は、店員さんからの質問ですので、「Are you ready to?」と疑問文の形に変化します。「to」以下には、動詞が入るため、「注文する」を意味する「order」を入れましょう。聞かれた場合ですが、決まっている場合は、「Yes」で答え、まだの場合は、「Not yet」と言ってみましょう。

「I’ll have the clam chowder and the green salad」

(クラムチャウダーとグリーンサラダをいただきます)

注文をするときに使えるのが、「I’ll have」になります。「I’ll」は「I will」の省略形で、「will」はこれからを表す未来形になります。注文をして、それから食べますので、「I’ll have」と未来形を使っているのですね。「have」の後には、食べるものを入れれば良いですが、メニューの読み方が分からない場合は、写真や文字を指さしながら「I’ll have this one」と言ってみましょう。また、今回はクラムチャウダーとグリーンサラダに、「the」がついていますが、メニューを見ながら注文する時は、「この」のように特定をしますので、「the」をつけます。他にも、「Can I have ?」を使って、「Can I have the clam chowder and the green salad?」と表現することもできますよ。

「Anything else?」

(他にご注文はございませんか)

自分から注文をした時、日本でもお店の人から他に注文がないか聞かれますよね。英語でも「Anything else?」を使って確認をしてくれることがほとんどです。「anything」は疑問文や否定文で「何か」を表し、「else」がつくことで「他に何か」となります。また、「Anything else?」は、実際には「Would you like anything else?」という文を省略した形です。店員さんによっては、完全文で尋ねる人もいますので、覚えておきましょう。

「That’s all, thank you」

(以上で大丈夫です)

注文を終えて、他に注文がないか尋ねられた時、特に注文するものがなければ、「That’s all, thank you」と言いましょう。「that’s」は、「that is」の省略形ですが、「それは、それが」という意味になり、「all」は「全て」を意味します。直訳すると、「それが全てです」といった意味となり、日本語での「以上です」を表すことができます。「That’s all」で文章を終えても良いですが、「thank you」をつけて、「聞いてくれてありがとう」の意味も込めるとより丁寧に聞こえます。もし、注文し忘れていた物があれば、「I’ll have a coffee」で「コーヒーをいただきます」や、「Can I have a cheese cake?」で「チーズケーキをいただけますか」のように注文をしましょう。

まとめ

レストランのタイプの違いを選ぶ時の参考に

今日は、「レストラン」の英語での言い方や、レストランの種類別の言い方をご紹介しました。それぞれの名前の違いで、行くお店の雰囲気やスタイルなどをイメージする時に参考にしてみてくださいね。また、今日ご紹介した予約や注文で使える英語表現を、ぜひ実際に使って英語でのやり取りを楽しんでみてくださいね。

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