南スーダンの公用語にはどのような言語があるのでしょうか。海外へ旅行で行くにしても仕事で訪れるにしても、日本語が母国語の私たちにとって避けては通れない言語の壁。特に様々な種類の言語が飛び交う国において、日常会話ではどの言語が大きな割合を占めているのか気になりますよね。世界共通語である英語は、南スーダンでは通じるのでしょうか。今回は南スーダン国内で使われている公用語についてご紹介します。公用語になった理由や歴史的背景についても詳しく解説していますよ。南スーダンの公用語について調べようとしていた方は、是非この記事を参考にしてみてくださいね。
南スーダンの公用語は?
英語
南スーダンでは世界共通語の英語が通じる

たくさんの国と地域が英語を公用語として使用しており、南スーダンの公用語にも英語があります。もともと、英語はイギリスのイングランドが発祥です。今ではアメリカ英語やカナダ英語、そしてオーストラリア英語と呼ばれるように、各国の人々が第一言語や第二言語として幼少の頃から習得していますね。その他、世界共通語となった英語は、国連やEU、国際オリンピック委員会などでも公用語として話されていますよ。
南スーダンはイギリスの統治下にあった歴史がある

英語が公用語になった歴史的背景には、南スーダンがイギリスの植民地だった時代が挙げられます。当時、イギリスは南スーダンを含む世界各地を統治下に置いていました。南スーダンを占領したイギリスは、英語教育に力を入れ、イギリス英語は瞬く間に浸透していきました。また、英語が普及した国には、多民族・多言語国家であるという共通点があります。様々な言語が使われる中、人々が意思疎通を図る上で、英語が活用されています。
南スーダンの公用語として広く浸透したのは英語の特性から

英語はドイツ語やフランス語、南スーダン国内で使用されている他の言語よりも、複雑な文法が少ない特徴があります。加えて、英語は26文字のアルファベットのみで単語や文が構成されます。日本語と比較してみても、平仮名だけでも50音あり、更にカタカナや漢字も含めると、どれだけ英語がシンプルな言語であるかが分かりますね。これらの観点から、英語は人々が円滑な意思疎通を行うための公用語として、南スーダンを含む数多くの国や地域に浸透しやすい傾向にあります。
南スーダン公用語での挨拶・会話表現
英語
日常で役立つ英語フレーズ
Excuse me
(ちょっとすみません)

南スーダンで、街中を歩いている人や、お店の人に声を掛けるときに使用できます。「excuse」には「許す」という意味があるので、直訳すると「私を許して」になりますね。日本語で知らいない人に話し掛ける「すみません」のニュアンスに似ています。また、日本語の「失礼しました」の意味でも使用できるのが便利なところ。街中で人とぶつかった時や、人混みや列を横切るときに使えますよ。人が多いところでは頻繁に使用するフレーズです。
Sorry?
(もう一度お願いします)

相手の言っていることが聞き取れなかった場合、もう一度繰り返して欲しいときに使用できます。南スーダンの人はゆっくり話しているつもりでも、日本人にとっては喋るスピードが早いと感じることが多々あるので、知っておくと便利ですよ。その他、日本人に馴染み深い「Pardon?」という聞き方もありますが、南スーダンではほとんど使いません。日本語の「もう一度仰って頂けますか」にあたるので、日常で使用するには上品すぎる印象です。相手も畏まってしまうので、語尾を上げながら「Sorry?」と聞いてみましょう。
移動時に役立つ英語フレーズ
Could you take me to here?
(ここまで行って頂けますか)

目的地を相手に伝えることができます。南スーダンのタクシーやバイクタクシーなど、行き先を自由に指定できる乗り物を利用するときに便利です。地図アプリなどを指さして、ドライバーに伝えるイメージですね。会話のやり取りを省略できるので、「ここまでどうやって行きますか?」と手段を聞くより簡単です。また、フレーズ内で「Could you~?」を使うと、より丁寧な依頼表現になるので、覚えておくと便利な言い回しですよ。
How long does it take?
(どのくらい掛かりますか)

目的地までの所要時間を尋ねることができます。南スーダンまでのフライト時間や、南スーダンの空港からホテルまでの渋滞状況など、どのくらい時間が掛かるか気になるときに使用できるフレーズです。また、このフレーズは移動時間だけでなく、待ち時間を聞くときにも使えるのが便利なところ。行列ができている人気の観光スポットやレストランでの待ち時間を聞く際にも活用できますよ。
観光地で役立つ英語フレーズ
2 adults and 1 child
(大人2枚と子供1枚)

観光地のチケット売り場で使用できます。初めての海外旅行では、列に並んでいるだけでも緊張しますよね。南スーダンの入場料が掛かる観光スポットでは、日本と同じく大人と子供で料金設定が異なる場合がほとんどです。チケット売り場の人に、チケットの購入枚数を大人と子供で分けて伝えることができればスムーズですね。大人が複数いる場合、「adult」の複数形は「s」を付ける一般的な変化ですが、「child」は「children」と不規則に変化するので注意が必要です。
Would you mind taking a photo for me/us?
(写真を撮ってもらえますか?)

多くの観光客が訪れる世界遺産や名の知れた観光地で、近くにいた人に写真撮影をお願いできます。「Would you mind~?」は直訳すると「気に障りませんか?」です。控えめで優しいニュアンスを含むため、初対面の人に依頼する表現として最適です。フレーズが長くて覚えにくい場合は、カメラやスマホを相手に手渡しながら「Would you mind?」と聞くだけで意図が伝わります。南スーダンの人は大抵快く引き受けてくれますよ。
レストランで役立つ英語フレーズ
Where is the restroom?
(トイレはどこですか?)

トイレが見当たらないときに探し回らなくて済みます。トイレの英語表現は国によって様々ですが、公共のトイレを指して言う場合は「restroom」を使用するのが無難です。日本語の「お手洗い」のようなニュアンスですね。直接的な表現ではないので、上品に聞こえますよ。その他「トイレ」や「トイレット」が日本では浸透していますが、中には「toilet」を「便器」の意味で捉える南スーダンの方もいるので注意しましょう。
Check, please
(お会計お願いします)

食事が済んだことを伝えることができます。「Check」は「勘定」の意味を表し、世界共通で使われています。短いフレーズなので、店員さんに手を挙げても中々気づいてもらえないときは、何度か声を掛けてみましょう。注文する際はメニューを指すだけで理解してくれますが、会計時はジェスチャーでは伝わりにくいため意外と重宝しますよ。レジではなくテーブルチェックが採用されている南スーダンのレストランで使ってみてくださいね。
ホテルで役立つ英語フレーズ
I’d like to check in
(チェックインしたいのですが)

予約した南スーダンのホテルフロントで使えます。カタカナの「チェックイン」と同じ表現なので言いやすいですね。「I would like~」は「~がしたい」という意味で使われ、省略した言い方が「I’d like ~」です。「I want~」より丁寧な言い回しになります。また、チェックアウトの際にも同じ表現が応用できますよ。「check in」の部分を「check out」に変えて表現してみましょう。
There’s no hot water
(お湯が出ません)

シャワーからお湯が出ないことを伝えるフレーズです。故障に限らず、お湯の出し方が分からない場合にも使用できる便利な表現です。一言で状況を説明できるので、フロントデスクへの電話も簡単ですね。海外の宿泊施設では、日本のホテルや旅館と比べてお湯の出が悪いと感じることが多々あります。南スーダンも例外ではないので、ホテルスタッフにしっかりと伝え、温かいシャワーで旅の疲れを癒しましょう。
緊急時に役立つ英語フレーズ
I’m not feeling well
(気分が優れない)

気分が悪いことを知らせることができます。特に乗り物酔いしやすい方は、長時間の移動だと疲れてしまいますよね。飛行機の機内や長距離バスなど、急には降りられない状況では、周囲の人たちのサポートが必要です。自分の体調を伝えるフレーズを覚えておくと、安心して南スーダンを回ることができますよ。その他「feel bad」のような言い方は、「不快」の意味にも取れるので、使う場面には注意しましょう。
I lost my wallet
(財布をなくしました)

財布を落としたときに対処できます。海外旅行の際に見舞われるトラブルの中でも、発生件数が特に多いのが盗難や紛失トラブルです。持ち物を落としたり置き忘れたときは、思い当たる場所まで戻ってみましょう。また、南スーダンでも警察に届け出は可能です。中身が高額であったり、財布に限らず所有者が特定可能なものは返却率が上がる傾向にあるため、諦めずに聞いてみましょう。
まとめ
南スーダンでは英語が通じる

南スーダンの公用語には英語があります。旅行や出張など、様々な目的で南スーダンに訪れる際、少しでも馴染みのある言語が使えると安心ですよね。予めどのくらいの割合で公用語が使われいるか把握しておくことで、旅先や出張先でも慌てなくて済みますよ。また、公用語が浸透した歴史的背景を知っておくと、より一層南スーダンへの旅が充実したものになるかもしれません。